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活動報告 立体造形 9ページ目

オリジナルミラー作り

 造形 個人制作 2019年9月2週目
 
不思議な雰囲気の絵本の導入、素材の形からイメージを広げ制作しました。それぞれある素材の中で組み合わせを考え、自分の好きな形を表現しました。
 
はじめに絵本を読みました。「BOO!」(バ~!)という言葉だけのおばけがでてくる海外の絵本です。読み始めは「お話しないの?」「なにこれ?」と不思議そうに見ていました。しかしストーリーを語らないちょっとおどろおどろしい文字通り絵本の世界に魅了されたようで、途中からとても真剣なまなざしで静かに見つめていました。「BOO!」そのイメージをつなげるよう、鏡作りの土台を出しました。親子はのぞいてバー!と楽しめるような穴の開いた土台、幼児は鏡を自分で貼って作れる土台、小学生は土台からも自分のイメージで作れるよう好きな形を作れる板とクラスに合わせたものを用意しました。


そこにそれぞれあらかじめカットしておいた、いろいろな形のベニヤ板のパーツを選んで貼り合わせて、好きな形を作りました。

素材を見て「これBOO!の鏡でしょ?」「作りたい!」と幼児クラスは好きな場所に自分で鏡を貼ってから作りました。貼っておいた鏡を保護するシートをはがせばすぐに鏡に映るのはわかっているはずなのに、「できたら魔法がかかるかな?」とワクワクした様子で取り組んでいました。親子クラスはパーツを貼ることに囚われず、動物や電車に見立てて遊びながら親子で組み合わせていきました。   
小学生クラスは絵本のイメージからだけでなく、自分の部屋のインテリアとしてお気に入りの形をデザインしたり、好きな動物やキャラクターの形を表現したりと、それぞれの色や形にこだわって作っていました。形ができたら、発色が良くなるよう全体を白いペンキで下塗りをした後、色を塗って仕上げました。

乾くのを待ち、鏡を貼ったり保護シートをはがしたりして完成です。「BOO!」どんなふうにできたかな?ドキドキしながら鏡をのぞき込み、自分の姿が映るとみんなの顔から思わず笑みがこぼれました。何度ものぞき込んでみたり、お家の方に嬉しそうに見せたりしてる表情がとても印象的な活動となりました。


 

大きな三角オブジェ

造形 集団制作 2019年6月3週目
 
大きい四角いダンボールを使って三角柱を作りました。
みんなでおもいっきり遊んだり、描いたりしながら、全身で四角と三角の関係性を感じました。

はじめに「ぼくはしかく」という絵本を読んでから、小さな四角いダンボール板を見せました。その板を3等分して2か所折り、端を組み合わせると三角のトンネルが出来ました。四角と三角のつながりを伝えてから「今日はこれで遊びたいな。」と話すと、子どもたちは「くぐれない!」「小さい!」とそれぞれ反応を示し「じゃあどうやってみんなで遊ぼう?」と考えているところに、大きなダンボール板が登場しました。
子どもたちは自分たちより大きなそのダンボール板に、驚いたり逃げたり突進したりと興味津々な様子でした。みんなで持ち上げると3枚重なっていた板が広がり、先ほどと同じ三角形のトンネルになりました。幼児は何度もトンネルをくぐったり、お家に見立ててごっこ遊びをしたりと、とことん遊びこみました。親子と小学生はさらにボールを組み合わせて、玉入れしたりかくれんぼしたりとたっぷり遊んでいました。


そうして十分遊んだあとに素敵なトンネルにしちゃおうと新しい板を見せました。

親子はそれぞれのペースで出来るように1人1枚のダンボール板を、幼児と小学生は1人では作れない大きなものを集団で作り上げる経験が出来るよう大きなダンボール板をみんなで使いました。白い絵の具をバシャッと垂らすと、みんな一瞬びっくりした様子でしたが、筆を見せるとすぐにその絵の具をのばして塗り始めました。全体が白くなると「ほかの色も塗りたい」という声が上がり始め、全員にそれぞれ使いたい色を聞いて、それを順番に重ねていきました。自然と足や手で塗りたくる子も多く、「ゾンビだ~」と笑いながら滑り回るクラスもありました。そうして心ゆくまで楽しんだ後、みんなでそれをトンネルにしました。切込みの部分を内側に曲げると複雑な三角トンネルになっていきました。クラスごとに違う雰囲気の新鮮な配色のトンネルが出来上がり、最後にまたそれで遊びました。みんなでおもいっきり遊ぶ、描く楽しさを体験できたようです。どのクラスも、最初から最後まで夢中で遊ぶ子どもたちの姿が印象的でした。


 

木端の塔

造形 個人制作 2019年6月1週目
 
前回集団で取り組んだ積み木あそびの経験を、今回は木端を使いそれぞれ自由に制作しました。単純な形の組み合わせから多様な作品ができました。

親子幼児クラスは、最初に木端で遊びました。素材を見せると「積み木だ!」という声が瞬間あがりましたが、すぐに形がそれぞれ違うことに気づきました。色々な木端のセットの中から1つ好きなものを選び、遊んでいいことを話すと「沢山あって迷っちゃうなあ」と悩みながらも、楽しそうに選んでいる姿が印象的でした。ひたすら縦に積む子、大きい順に横に並べる子、沢山の木端を組み合わせて大きな四角を作る子、具象的な形を作る子、見立て遊びをする子など、それぞれが色々な楽しみ方をして遊んでいました。
続いて「木端のおうちに集めて持って帰っちゃおう」と、大きな角柱のついた板の土台を見せると、板の上の大きな角柱の上や周りに、先程のいろいろな木端を乗せたり横に並べたりし始めました。そうして遊びを楽しんでいるうちに、土台の大きな角柱が軸となって、いつのまにか立体的な形ができていきました。さらに彩色もできることを伝えると、子どもたちは早く塗りたくて仕方がないという様子で絵の具を取りに行き、それぞれ好きな色を自由に彩色し、個性豊か作品ができあがりました。


小学生クラスは、経験を活かし自由に作品づくりができるよう、木端や大きな土台となる角柱も、1つ1つすべて自分で選びました。
 
作りたい形をイメージしている人が多かったため、四角だけを使って想像する形を作り上げるのに、色々な木端を物色して大きさや形や安定性などを確かめ、組み合わせてみてはこわしてと繰り返しながら、四角い素材とじっくり向き合っているようでした。完成した作品は、四角だけで構成された作品であるという点は共通していても、それぞれの個性が前面に押し出されたものとなりました。
どのクラスも、遊びや試行錯誤などといった、それぞれに合ったやり方を通じて、四角という形の特性を感じながらじっくりと作品づくりを楽しんでいたようでした。


 

積み木あそび

造形 集団制作 2019年5月3週目
 
円柱と四角柱をつなぐ活動です。円柱素材と積み木を組み合わせて作ることで、形のつながりを感じながら、みんなで1つの調和した世界を作りました。
 
円柱と四角柱をつなぐ活動です。円柱素材と積み木を組み合わせて作ることで、形のつながりを感じながら、みんなで1つの調和した世界を作りました。
        
親子・幼児クラスは円柱の筒と積み木を合わせて制作しました。親子クラスは、予め設定しておいた角材の長い道の途中に筒を置き、円柱の周りに積み木を積んでその上に板を乗せトンネルを作りました。子どもたちはトンネルをくぐったり、トンネルの上にも積み木を積んだり、思い思いに積み木あそびを楽しんだようでした。道の終わりには積み木をつなげた円形の池も作り、最後に作品にビーズを流しました。子どもたちもキラキラした表情でビーズを流し、ビーズのトンネル道を飽きることなく何度も通っていました。
幼児クラスは、はじめに家を作る絵本を読んだ後、木材に見立て大きな円柱の筒を運んできました。子どもたちはすぐ飛びつき、円柱に乗ったり穴を覗いたりと遊びだしました。そのうち「家の柱になるかも」と声があがり、「積み木で柱を強くしよう」と自発的に柱の周りに積み木を積んでいきました。「壁が作りたい」「お庭が欲しい」「屋根裏部屋を作ろう!」など、家の上から周りまでそれぞれのイメージで自由に作っているうちに、自然と絵本の世界から飛び出してきたような自由なお家ができていきました。


小学生は、前回おなじみの穴あきのもいもいを使い、遊べる作品を作りました。

穴の中にビーズを流すと、子どもたちは遊びたい!と盛り上がり、同時にみんなで遊ぶには滑り台の支えを積み木で作ることに気づき、どこに支えを作ればいいかみんなで考え、各自支えやゴールを作りはじめました。丈夫に積みあげたり、こだわりの形を追求したりして出来たコースに、最後にもいもいを乗せるときはみんな緊張感漂う表情でしたが、上手く架かると、待っていましたとばかりにビーズをもらい、時間も忘れて遊んでいました。

どのクラスも、沢山の単純な同じ形の積み木の組み合わせから、複雑で大きな作品ができあがりました。1人では得ることのできない達成感、つながりあう心地よさを体感できたと思いました。


 

円柱もいもいオブジェ

造形 個人制作 2019年5月2週目
 
感触や形状が、ニョッキと似ている発泡素材を組み合わせて制作しました。自由な発想で組み合わせて、多様な形が表現できる楽しさを体感しました。 
 
はじめに「もいもい」という言葉が印象的な不思議な絵本を読んだ後、円柱状の白くて柔らかい素材を見せました。「もいもい」という言葉とでてきた素材の雰囲気が不思議とマッチしているからか、その後この素材はアトリエでは「もいもい」という呼称でみんなに浸透していました。いくつかのもいもいを登場させると、子どもたちはすぐに組み合わせたりし始めたので、それぞれに沢山渡し、まずは素材で遊びました。積み上げたり、転がしたり、武器にして戦ったりと自由に遊んでいました。穴の空いたもいもいもあり、組み合わせると繋げられることに気がつくと、黙々と組み合わせを楽しむ子もいました。「ボンドを使えば好きなところを合体出来るよ」と伝えると、子どもたちはさらに自由に形を作っていきました。

親子は貼りやすいよう、正方形のスチレンペーパーも使い、もいもいを自由に置いてボンドで貼りつけながら作りました。
小学生は自分で必要な大きさにできるように長いもいもいを渡し、糸鋸でそれぞれ好きなようにカットしました。中には穴あきもいもいの一部分だけを切って組み合わせ方の幅を広げたり、透けるくらい薄くスライスしたり、大根のかつらむきのようにカットして作品に使う子もいました。


形が出来てくると、「色を塗りたい」と子どもたちから自然に求められることが多く、絵の具を見せると待っていましたと言わんばかりの反応も見られました。

今回はもいもいの雰囲気に合わせて透明で発色が鮮やかなカラーインクで彩色しました。赤、青、黄、白の4色だけしかありませんでしたが、みんな自分で好きな色を混ぜて新しい色を作って塗っていました。カラーインクが混ざるのが綺麗だからか、塗ると表面の皺の模様が出るのが面白いからか、いつもよりじっくり塗る子が多かったように感じられました。
そうして終わりの頃にはどこかファンシーな雰囲気の個性豊かな作品が出来上がっていました。


 


円柱の描画

造形 集団制作 2019年4月3週目
 
円柱に絵の具をつけて描いてみました。みんなで描くことで、個々の色が重なりあい、1人では作れない調和のとれた作品ができることを体験しました。
 
親子・幼児は、初めにだるまさんが出てくる絵本を読んで、だるまさんに見立てながら円柱積み木を取り出しました。みんなにも渡すと子どもたちはさっそく坂から転がしたり細長い紙管に入れてみたりとそれぞれ遊び始めました。しばらく遊んだ後に大きな紙管を出して見せると子どもたちは驚きつつも興味津々な様子で、転がしたり中に入ってみたり上に乗ってみたりと工夫しながら、全身を使って遊んでいました。
 そこに隙間テープを出して「このヘビをお家へ帰してあげよう」と遊んでいた大きな紙管に貼り付けてみせると、みんな新しい素材の登場を喜んで積極的に貼りはじめました。全部お家に帰せた後「ヘビにジュースをあげよう」と絵の具をヘビに塗って、白い紙の上に転がして跡をつけました。幼児はみんなで転がし合い、親子は坂から転がしました。たくさん転がして遊んだ紙には不思議な模様が出来上がっていました。


小学生は、最初に円柱積み木を見せて転がして遊びました。
おもいっきり円柱の動きを楽しんだあとに、同じ円柱に包帯を巻いたものを見せ、絵の具をつけて紙の上で転がしたらどうなるだろう?と話し合い、みんなで障子紙を敷いてやってみました。
 
転がしたり回したり、動かし方でいろんな跡がつきました。しばらく遊んだ後に、いろんな素材を貼ったスタンプローラーをコロコロ登場させると、すぐに子どもたちは興味を示し、さっそく作りはじめした。自分で好きな形にハサミで切って透明なシートに貼っていきました。
それをいつものローラーに巻きつけて両面テープで固定すると特製のスタンプローラーに変身しました。その時の先ほどとは打って変わって黙々と自分のローラーを作る子どもたちの様子が印象的でした。
全員出来たらさっきの障子紙にコロコロと模様を重ねていきました。それぞれが作った形が複雑に重なって新しい大きな模様が出来上がりました。  


 


空き缶のオブジェ

造形 個人制作 2019年4月2週目
 
身近にある円柱の素材・空き缶を使って、遊んだり形状に触れながら作品を作ったりすることで、形の特性を感じながら、太鼓のオブジェを作りました。
 
アトリエの活動は、親子クラスから小学生クラスまで、同じ素材や題材で制作することが良くあります。
今回も同じ空き缶を使い、導入や素材の種類、提案など、それぞれの時期に合わせた内容で活動しました。
 
親子クラスは初めに沢山の素材を使っていっぱい遊んでから作りました。子どもたちの手にかかると空き缶は電車になったり、お家なったり。円柱の坂道から空き缶を転がしたり、立てて並べてみたりとお家の方の共感も手伝って子どもたちのイメージに合わせてドンドンと遊びが広がっていきました。遊んだあとは、白い大きな缶に、粘土を貼ったり、色を塗ったりと興味を持ったことに取り組ながら、太鼓を作りました。
 
幼児クラスも初めは空き缶で遊びました。遊んでいるところにバチを出してたたいて見せると、「今日も太鼓だ。」「今日の太鼓はお家に持って帰れるよ。」と伝えるとどの子も嬉しそうに、制作に入りました。幼児は2つの缶をつなげて粘土で覆い色を塗って、1つの太鼓を作りました。手数の多い制作でしたが、太鼓
を作るというイメージをしっかり意識し、一つ一つの工程に夢中になって取り組み作品を作り上げました。
 
小学生クラスはたたいたり、組み合わせてみたりしながら好きな缶をいくつか選んで作りました。太鼓にこだわらずいろんな缶のオブジェができていました。「缶を使って、こんな素敵なものができるんだね。普段お家にあるのも取っておいて作ろうかな。」と嬉しい感想も聞けました。日常身近にある素材から、自分の納得のいく作品作りができる良い経験となったようです。子どもたちの粘土を貼る風合いや下塗りとリキテックスでの彩色により、どのクラスも素敵なオブジェができあがっていました。


 

発砲スチロール球のオブジェ

造形 個人制作 2019年3月2週目
 
たくさんの素材で遊んだあと、色をつけて組み合わせ、作品を作りました。
単純な形の球体から、色の違いや組み合わせ方で多様な作品へ変化しました。
 
今回の球は発泡スチロール球です。絵本を読んだ後に登場させ、実際に触れてみながら前回のビーズとの触り心地や硬さなどの違いを体感しました。その後に一人ひとつずつの球で遊び、更に数を徐々に増やしながら、坂や雨どい・紙管などを使って転がして遊びました。転がして遊ぶ中で「この前のコロコロと音が違うね」「大きいのに軽いね。」などと、前回との違いを自分で気付く様子も見られました。
夢中になって遊んでいる中に色つきの球を転がして見せ、「今日はこの球に色を塗ってみよう」と声掛けしてみると、待っていましたとばかりに、子どもたちは喜びと期待でいっぱいの表情になったようでした。


今回はいつものように筆を使うのではなく、より球の形を体感できるように手で塗りました。

手のひらに絵の具をのせて、球を両手でコロコロさせるとあっという間に色がついていきます。一色ずついろんな色を試したり、色混ぜを楽しんだりしながら、沢山ある球はあっという間にカラフルに染まっていきました。
そして最後に、色を着けた球を合体させました。好きな場所に下穴をあけ、色のついた竹串にボンドをつけて接続しながら、自分の好きな形を作り上げていきました。小学生には針金という選択肢も用意し、直線の竹串か、曲線の針金か、自分が作りたい作品のイメージに合わせて素材選びをしました。

一つひとつは単純な形の球ですが、それぞれのやり方によって個性的な作品がたくさん出来上がりました。こちらの予想以上に色々な作品が出来上がり、子ども達の力を改めて知らされる活動となりました。


 

遊んで作るカプセルオブジェ

造形 個人制作 2019年3月1週目
 
新年度最初の活動は、小さい木のビーズを使い、思い思いに遊んだあと、大きいカプセルの球と組み合わせ、遊びながらの作品作りを経験しました。
 
始めに色んな色の球がころころ転がる絵本を読んでから、ビーズを一つ見せました。子どもたちに一つずつ渡すとすぐにテーブルや床に転がし始め、程なくしてたくさんのビーズがでてくるとそれぞれの反応を見せながら遊び始めました。せっせと坂に転がしたり、頭にかけあったり、バケツに決めた色のビーズだけを集めてジュースに見立てて遊んだり、コースを作って転がしたい子は雨樋を固定して転がしたり、夢中になって楽しむ子どもたちによってビーズ遊びはどんどん展開していきました。

しばらく遊んだ後に「今日はこれでも遊べるよ」と透明のカプセルを見せました。ビーズがあると転がらないので、ビーズを一度片付けてから今度はその透明のカプセルで遊びました。そこに絵の具をつけたビーズを入れたカプセルを転がして見せました。すぐに興味を示した子どもたちに、絵の具がついた9色のビーズから好きな色を選んでスプーンですくってカプセルの中に入れてみせると、すぐさまやり始めました。

転がしてみると、絵の具がついたビーズが中で回って透明のカプセルがみるみる変化していきました。その後も違う色と交換したり、一度に何色も入れてみたりと、それぞれが思いつく様々な方法を試していくうちに、個性が感じられる素敵な球体が出来上がっていきました。カプセルに絵の具がついていく様子は見ているだけでも面白く、ゆっくり手の中で回しながらじっくり観察する子もいました。その様子を楽しんだ後も、カプセルを使った遊びを考えたりしながら、いつまでもころころ遊んでいました。


 


円柱紙管のオブジェ

造形 個人制作 2019年2月2週目
 
1週目に使った紙筒で、円柱の止まる特性を活かしオブジェを作りました。
同じ素材が、それぞれの工夫で、活かすことのできる面白さを体感しました。
 
幼児・小学生クラスはまず様々な長さの紙管を組み合わせて色を塗った作品を何点か見せました。子どもたちは感じたイメージを伝え合い、触りながら確かめていました。そのうちに材料は先週電車を動かす為に使った紙管だと気がつく子がいました。「これを今日は違う形に変身させてみよう」と伝えて始めました。

まず色んな長さの紙管を並べたり積んだりしてどんな形にしようか試行錯誤していました。その中で紙管を取り替えたり板を繋げて大きくしたり、子どもたちは自分のイメージに近づける為に様々な工夫をしていました。イメージが広がり、部品が足りない小学生は、長い紙管を自分で電動糸ノコで切って使いました。振動する紙管をしっかり抑えてみんな真剣な表情で切っていました。形が決まるとボンドで貼り合わせました。板に貼り付けたり、紐でつなげたりする子もいました。そして好きな色を塗りました。今回はもともとみんなで色をつけた素材を使用しているので、それを活かせるように先週使った薄めた絵の具を重ねていくか、白色の絵の具で全部真っ白にしてから新しく色を塗るかそれぞれ選んで塗りました。終わりの頃にはみんなで遊んだ紙管は子どもたちの手によってすっかり新しく、いろいろな形に変わっていました。

親子クラスは最初にいろんな長さの紙管を見せて、積んだり転がしたり思い思いの方法で遊びました。その後板にボンドで貼り付けて、先週使った絵の具を重ねて塗りました。紙管で遊ぶのも作るのもどちらも集中してたっぷりと触れ合っているように感じました。


 

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