HOME > 活動報告 > アーカイブ > 2020年11月

活動報告 2020年11月

秋の景色

 造形 集団制作 2020年11月3週目
 
色々な技法を使い、みんなで大きい面に遊びながら描きました。季節の色を重ねて描くことで、制作を通して秋の深まりを感じられるよう活動しました。
 
最初にもみじが出てくる絵本を読んだ後、「秋ってどんな色があるかな?」などと問いかけ、みんなで秋のイメージを膨らませました。そこに登場したのは画用紙の山です。土台の紙にみんなで場所を相談して山を貼り付け、あっという間に山が見える風景が完成しました。小学生は1人1つの山も自分たちで描きました。どんな形がいいか全体のバランスも考えて、絵の具もイメージに合わせて自分で混色しました。


次は山の上の空を変身させました。絵の具をつけた網をブラシでこする(スパッタリングという技法です)と霧状の絵の具がだんだんとついていきます。
 
そうして色を重ね、秋の夕焼けと夜のはざまをイメージした空になりました。なかなかコツのいる作業でしたが、「きれいだね!」「夕焼けのシャワーだ!」などと言いながら楽しんでいました。親子クラスでは霧吹きも用意し、自分の気に入った方法で彩色しました。
その後「空だけじゃ寂しいから山も変身させよう」と、赤や黄色に色付けた水ボンドを山の部分につけていきました。山にボンドがたくさんついた頃、上からひらひらと紙吹雪の葉っぱが降ってきました。赤や黄色やオレンジ、茶色の紙吹雪がパラパラと降ってくると最初は驚いてあっけにとられていた子どもたちでしたが、だんだん紙吹雪の量が増えてくるとみんな大興奮です。集めて撒いて、更にうちわや送風機も使ったりして、たくさん動いてダイナミックに遊びました。


そうして出来上がった作品を壁面に飾ってみると、見事に紅葉した山の風景がアトリエに描かれました。
 
更に壁面の作品の前に先週制作した木端のお家を飾ると、秋の景色を望む街の出来上がりです。
今回は部屋全体に広がる紙吹雪で思い切り遊ぶ子どもたちや保護者の方の活き活きとした表情がとても印象的でした。外出などした際に、今回の活動とのつながりを発見してくれると嬉しいです。


 

木っ端のおうち

 造形 個人制作 2020年11月2週目
 
シンプルな形も組み合わせていくことで、様々な形を表現できます。お家作りをテーマに、積み木のような木っ端を使い、組み合わせて制作しました。
 
先週、みんなで大きなお家を作ってあそんだつながりから、今週は木っ端を使ったそれぞれのお家作りがテーマです。いろいろな形を組み合わせて新しい形をつくること、立体物の面を彩ることを経験できるよう活動しました。はじめにテーマをイメージできるような絵本を読んだあと、土台のうえに積み木のような木っ端を貼り合わせて、それぞれ好きな形を描きました。そのあと作品を一体化させ、あとで塗る色の発色が良くなるよう、白い絵の具で全体を下塗りした後、彩色するという一連の流れで活動しました。


親子クラスの子どもたちは、高く積んだりならべたり、貼り合わせるボンドで遊んだり、壊すのを楽しんだりと、自分の興味をしめした部分を保護者のサポートのおかげで十分楽しみながら形にしていきました。
 
幼児クラスは、絵本にでてきたいろんなお家に魅せられたようで、どんなお家にしようかな!とワクワクした様子で制作が始まりました。気に入った木っ端を見つけては丁寧にボンドを塗って、どんどん組み合わせながら、いろいろな形を描いていました。そうしてできた素敵なお家は、それぞれ選んだ好きな色や混ぜてできたいろんな色で楽しそうに彩られていきました。小学生クラスはもう一つ工程を増やし、お家を建てる地面の形もいくつかの板を好きな形に組み合わせて作りました。こんなお家を作りたいというイメージに向かって素材を選び、組み合わせて制作する子が多かったです。色の配置や細部の模様の描写なども考えながら、それぞれ独自の発想でバラエティに富んだ「お家」を作っていました。


このように、同じ活動でも経験する時期によって取り組み方や、それぞれの完成が違ってきます。
 
今回の素材、木っ端を使った活動は、その年々で少しずつ趣向を変え、作品を通して違いや成長を感じられるよう、毎年取り入れている活動です。今までの作品、初めての方はこれからぜひ、できれば1つの場所に毎年並べて組み合わせて飾って楽しんでほしいと思います。


  

ダンボールのオブジェ

 造形 集団制作 2020年11月1週目
 
それぞれが自由に描いた線や色が1つの面でつながり、調和のとれた大きな作品を作る経験を通し、協調する楽しさを体感できるよう活動しました。
 
始めに「おおきいちいさい」という絵本を読んだ後、だんだんと大きい正方形を取り出し大きさを比較し、前回の正方形板を出し活動を振りかえったあと、最後に今回のダンボール板を出しました。「今日のはすごく大きいね。」とつながりを感じている子どもたちに「この間はテープの黄色、今日はおんなじ黄色でもこれで線を描いてみよう」とボールのローラーで描くことを伝えると、それぞれ自由に描き始めました。線がいっぱいになったところで、今度は線と線の間をいろんな色の絵の具で塗りました。 幼児クラスはゆっくり丁寧に塗るクラスもあれば、思いきり体を使って絵の具遊びを楽しみ、やがてダンボールにとどまらず部屋全体を使って楽しむクラスなど、楽しみ方にそれぞれの個性が出ました。 小学生クラスは分割面が多く「細かい部屋が沢山!」と塗り甲斐を感じているようでした。「この色良くない?」「そっちは任せた」など、声をかけあい協力しあって1つの作品を仕上げる姿が印象的でした。


段ボール板を乾かしている間は、小さい同じ正方形の塩ビ板にいろいろな色のシールを貼って彩りました。
 
透明の面を全部隠すように貼ると、カラフルな板にできることを話すと、色を選び、貼る場所を考えながら、みんなぴったり丁寧に貼っていました。 最後にダンボール板のドアを見せると、すぐにお家になることに気づき、楽しそうに、皆で協力して組み立てていました。お家ができると入ったり出たり、中でくつろいだりと、楽しそうにはしゃぐ声がアトリエに響いていました。最後に穴のあいた屋根をつけて、穴の上に作ったステンドグラスを乗せ、壁をみてごらんと伝えると「虹だ!」「オーロラみたい」と、壁に移りこんだステンドグラスを、目を輝かせて眺めていましたが、まだまだ遊び足りないようで再び屋根付きの家でも思いっきり遊んでいました。

今回は思い思いに活動を楽しみ、一人ではできない素敵な作品ができました。つながる楽しさを経験しながら、協調性を感じられる活動になったと思います。


 

1

« 2020年8月 | メインページ | アーカイブ | 2020年12月 »

TOP