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活動報告 毎月の活動 13ページ目

木っ端のおうち

 造形 個人制作 2020年11月2週目
 
シンプルな形も組み合わせていくことで、様々な形を表現できます。お家作りをテーマに、積み木のような木っ端を使い、組み合わせて制作しました。
 
先週、みんなで大きなお家を作ってあそんだつながりから、今週は木っ端を使ったそれぞれのお家作りがテーマです。いろいろな形を組み合わせて新しい形をつくること、立体物の面を彩ることを経験できるよう活動しました。はじめにテーマをイメージできるような絵本を読んだあと、土台のうえに積み木のような木っ端を貼り合わせて、それぞれ好きな形を描きました。そのあと作品を一体化させ、あとで塗る色の発色が良くなるよう、白い絵の具で全体を下塗りした後、彩色するという一連の流れで活動しました。


親子クラスの子どもたちは、高く積んだりならべたり、貼り合わせるボンドで遊んだり、壊すのを楽しんだりと、自分の興味をしめした部分を保護者のサポートのおかげで十分楽しみながら形にしていきました。
 
幼児クラスは、絵本にでてきたいろんなお家に魅せられたようで、どんなお家にしようかな!とワクワクした様子で制作が始まりました。気に入った木っ端を見つけては丁寧にボンドを塗って、どんどん組み合わせながら、いろいろな形を描いていました。そうしてできた素敵なお家は、それぞれ選んだ好きな色や混ぜてできたいろんな色で楽しそうに彩られていきました。小学生クラスはもう一つ工程を増やし、お家を建てる地面の形もいくつかの板を好きな形に組み合わせて作りました。こんなお家を作りたいというイメージに向かって素材を選び、組み合わせて制作する子が多かったです。色の配置や細部の模様の描写なども考えながら、それぞれ独自の発想でバラエティに富んだ「お家」を作っていました。


このように、同じ活動でも経験する時期によって取り組み方や、それぞれの完成が違ってきます。
 
今回の素材、木っ端を使った活動は、その年々で少しずつ趣向を変え、作品を通して違いや成長を感じられるよう、毎年取り入れている活動です。今までの作品、初めての方はこれからぜひ、できれば1つの場所に毎年並べて組み合わせて飾って楽しんでほしいと思います。


  

ダンボールのオブジェ

 造形 集団制作 2020年11月1週目
 
それぞれが自由に描いた線や色が1つの面でつながり、調和のとれた大きな作品を作る経験を通し、協調する楽しさを体感できるよう活動しました。
 
始めに「おおきいちいさい」という絵本を読んだ後、だんだんと大きい正方形を取り出し大きさを比較し、前回の正方形板を出し活動を振りかえったあと、最後に今回のダンボール板を出しました。「今日のはすごく大きいね。」とつながりを感じている子どもたちに「この間はテープの黄色、今日はおんなじ黄色でもこれで線を描いてみよう」とボールのローラーで描くことを伝えると、それぞれ自由に描き始めました。線がいっぱいになったところで、今度は線と線の間をいろんな色の絵の具で塗りました。 幼児クラスはゆっくり丁寧に塗るクラスもあれば、思いきり体を使って絵の具遊びを楽しみ、やがてダンボールにとどまらず部屋全体を使って楽しむクラスなど、楽しみ方にそれぞれの個性が出ました。 小学生クラスは分割面が多く「細かい部屋が沢山!」と塗り甲斐を感じているようでした。「この色良くない?」「そっちは任せた」など、声をかけあい協力しあって1つの作品を仕上げる姿が印象的でした。


段ボール板を乾かしている間は、小さい同じ正方形の塩ビ板にいろいろな色のシールを貼って彩りました。
 
透明の面を全部隠すように貼ると、カラフルな板にできることを話すと、色を選び、貼る場所を考えながら、みんなぴったり丁寧に貼っていました。 最後にダンボール板のドアを見せると、すぐにお家になることに気づき、楽しそうに、皆で協力して組み立てていました。お家ができると入ったり出たり、中でくつろいだりと、楽しそうにはしゃぐ声がアトリエに響いていました。最後に穴のあいた屋根をつけて、穴の上に作ったステンドグラスを乗せ、壁をみてごらんと伝えると「虹だ!」「オーロラみたい」と、壁に移りこんだステンドグラスを、目を輝かせて眺めていましたが、まだまだ遊び足りないようで再び屋根付きの家でも思いっきり遊んでいました。

今回は思い思いに活動を楽しみ、一人ではできない素敵な作品ができました。つながる楽しさを経験しながら、協調性を感じられる活動になったと思います。


 

立方体と直角二等辺三角柱

 造形 集団制作 2020年7月2週目
 
個々の制作が1つの空間でつながり、広がりのある世界が表現できました人と物がつながりあうことの必然性や面白さを感じられるよう活動しました。
 
幼児・小学生クラスでは最初に「やまぼう」という絵本を読みました。お話の後に、直角二等辺三角柱の積み木をガムテープの上に山型に並べて貼った土台を見せると、「あ!やまぼうだ!」とお話とすんなりイメージがつながっていき、自然と積み木遊びへと移行していきました。
今回は予め部屋に置いておいた角棒の周りに自分で場所を決めて山を作っていきました。同じ土台でも立方体と直方体の組み合わせ方や積んでいく向きによって、きれいに揃った山やでこぼこな山、穴があいている山など個性豊かな山がたくさんできあがりました。ピタピタと土台に積み木がはまっていく心地よさに夢中になりながら一人で2つ、3つとどんどん山を作っていく内に、いつの間にか隣にある山とつながっていき、自然と部屋全体にきれいな山並みの風景ができあがっていきました。
小学生クラスでは絵本と共にいろいろな場所の渓谷や峡谷の写真を見てイメージを膨らませたので、橋やダム、川沿いの道などを作って更に具体的に切り取られた風景へと発展していきました。

親子クラスは『はらぺこへびくん』の絵本を読みました。直角二等辺三角形の土台を、お話にてできたへびくんに見立てて取り出します。それぞれ丸めたり、組み合わせたりといろんなものや形に変身させて、見立て遊びをしました。遊びの流れでへびくんに積み木のご飯をあげて、ごっこ遊びをしながら山をつくりました。


最後には山並みの真ん中にある角棒の川にビーズの水を流して遊びました。
 
みんな川に泳いでいる魚のように生き生きと遊んでいるのが印象的でした。単純な形の組み合わせにより、複雑で大きな作品ができることや、作ったもので遊ぶ楽しさを体験できた活動となりました。


 

正方形ベニヤ板のオブジェ

 造形 個人制作 2020年7月1週目
 
正方形を組み合わせて制作しました。シンプルな形が色をつけ平面や立体に沢山組み合わせることで、多様な模様や形ができることを経験しました。
 
正方形を組み合わせて作品を作りました。素材は前の月に粘土を組み合わせて描いた土台と同じベニヤ板です。素材の使い方多様性を感じられるよう、同じ素材のつながりから、正方形のベニヤ板を使いました。  

はじめに制作のイメージ作りのために、制作に使う素材と同じような正方形のカラフルな板でできているモザイクを使って、平面に組み合わせてあそびました。1枚2枚と組み合わせていくだけで、電車や車、お家に見立てられたり、色の組み合わせ方を考えて工夫したりと、思い思いに素材と触れ合うことでそれぞれに子どもたちの発想が広がり、いろんな形や模様が描かれていきました。しばらく平面での構成を楽しんでいると、積んだり貼り合わせたり、自然と違う使い方をしたくなってきます。そんな様子を感じられたころに、「自分でモザイクを作って、今度は合体してみない?」と投げかけると嬉しそうに制作に移りました。


親子クラスは大きい面に描くのが楽しい時期なので、大きい四角に組み合わせ色を塗って遊べるようそのまま持ち帰りました。
 
幼児や小学生クラスは10枚くらいある先ほどよりちょっと大きい正方形板に1枚ずつ色をつけました。幼児クラスは全部同じ色を使って塗ったり、全部違う色にしたり、小学生クラスは初めに組み合わせて何を作りたいか考えそれに合わせて色を塗ったり、色のバランスを考えたりしながら彩色していました。ちょっとたくさんの枚数でしたが、どの子も1枚1枚思いを込めて丁寧に塗っていました。

最後に塗った板を乾かし、組み合わせて完成です。それぞれの子どもたちの手によって、色使いや組み合わせ方の違いから、単純な形の正方形がいろいろな作品へと変身です。みんな同じシンプルな形の組み合わせゆえ、それぞれの個性が光るどれも素敵な作品ばかりでした。


 

小籠包

 料理 2020年2月3週目
 
今年度最後の活動は、球を作る経験をしながら小籠包を作りました。最後は自分たちで作った料理を囲み、みんなで美味しく楽しい時間を過ごしました。
 
始めにボールを見せながら「今日は大きいこんなまるいコロコロを作ってパックンいただきます!」「たべちゃうの?なんだろう?」そんなやり取りをしながら素材の粉を取り出して料理の活動が始まりました。でてきたのはブツブツした白い粉、触ってなめて確かめました。その正体は白玉粉です。お水をかけるとふわっと溶けて、サラサラに変化する様子を不思議そうに感じていました。小麦粉と強力粉に加え、ごま油の入ったお湯を入れて混ぜたあと、手を使ってまとめてこねて丸めました。匂いを嗅いだり味見をしたりして素材を感じ1つひとつの工程をそれぞれ工夫しながら、捏ねて丸めて初めに見た球の形を作っていました。
「このまま食べるの?」と心配そうな子どもたちに、作った球は形を変えてこれから作ったものを入れると伝え材料を見せました。「わかった皮にするんだ。あれだ!」「なんだろう?」とまた想像が膨らんできたみんなに小籠包作ることを伝え、今度は完成をイメージしながら具を作りました。親子はしいたけ、それに加え幼児は長ネギ、小学生は豚バラ肉をみじん切りにしました。切りにくい材料を初めての子も、親子の子どもたちもドキドキ見守る大人の心配をよそに、自分で切ることに挑戦し、上手にそれぞれ好みの形に切っていました。切った具材は味つけをして、先ほどの生地を丸くのばして包み、蒸し器に入れて蒸しました。


蒸してる間はひと遊び。坂を作って遊んでいると先週小学生が作ってくれたコリントボードの登場です。
 
「こんなの作れるのすごいね。やりたい!」と感心しながら夢中で球の転がる様子を楽しんでいました。 
蒸し器の蓋をあけて小籠包が登場すると思わず歓声があがりました。自分で作ったからでしょうか、苦手といっていたお子さんも、これなら食べられると嬉しそうに食べていました。美味しそうに食べているみんなの様子から、自分で作ったものを食べる楽しさを感じてくれたのではないかと思います。  


 

コリントボード作り

 小学生クラス 造形 個人制作 2020年2月1・2週目
 
今までの遊びを通し、制作のイメージがある小学生クラスは、時間をかけて素材を選び、何もない板に組み合わせ、試行錯誤しながら作品を作りました。
 
今回はそれぞれ創意工夫をこらせる作り甲斐のある制作だったので2週かけてじっくりと制作しました。
1週目は最初に3つの使う材料を見せ、「これを使ってどんなものを作るでしょう?」という問いかけから始まりました。様々な形の木端、ベニヤ板、ビー玉を見せるとピンときた子が「コース!」とすかさず答えてくれました。そこで試作のコリントボードをいくつか見せると身を乗り出してそれで遊び始め、しばらく経つとイメージが固まった様子の子どもたちから「早く作りたいんだけど…」という声が上がりました。
最初にベニヤ板の下に木端を置いて傾斜を作ってから、様々な形の木端から使いたいものを選んでどんなコースにするか考えました。試行錯誤が出来るように、最初は両面テープで仮止めしながら作っていきました。子どもたちは何度も試しにビー玉を転がしては思わぬ動きをするそれに合わせて微調節を繰り返していました。そうしてほとんどの子がたっぷり1時間以上はコースづくりに専念して1週目は終わりました。


2週目は、完成したコースをボンドで固定しました。
 
ビー玉が変わらず転がるか貼り直すたびに確認したり、同じ場所に貼れるか心配な子は鉛筆で印をつけたりして慎重に戻していました。出来上がったら白いペンキで全体を下塗りしてから好きな色を塗りました。部分部分で色分けして塗ったり、全体のテーマを決めて雰囲気がまとまるように考えながらこだわって塗ったり、いつも以上に時間をかけて丁寧に塗る子が多いのが印象的でした。ひとつひとつ工夫とこだわりが詰まった、コリントとしてもオブジェとしても作りこまれた作品ばかりでした。また集中して黙々と取り組む姿から子どもたちの経験の積み重ねを感じました。
早く終わった子には、大きなダンボール板と木端とビー玉を見せて、「来週小さい子たちも遊べる大きなコースをみんなで作ってほしいな」とお願いするとみんな意気揚々とした雰囲気で引き受けてくれて、お互いに相談しながら楽しそうに遊びながら協力して魅力的なコリントを作ってくれました。


 

コロコロオブジェ

 親子幼児クラス 造形 個人制作 2020年2月2週目
 
色々な工程、作ったもので遊ぶ楽しさを体感できることを意識し、形のテーマ円柱と球、両方の素材を使い、球の動きを楽しめるオブジェを作りました。
 
最初に「ころりん・ぱ!」という仕掛け絵本を読み、球が転がっていくイメージづくりをした後で、木の板に円柱の木端を貼って作ったコロコロオブジェを出し、みんなで遊びました。そうして球が転がる様子を遊びの中で体感してから、「みんなも自分のコロコロオブジェが作れるよ」と作品づくりへと入りました。


まずは、坂道の角棒が貼ってある木の板の土台の中から、好きなものを1つ選びます。
 
「これだけじゃつまんない!」という子どもたちの声を受け、登場したのは円柱の木端の「ジャマジャマ」です。様々な大きさの円柱木端を、土台の好きなところに貼っていきました。親子クラスは、円柱を積み上げて貼ったり、横向きに貼ったり、裏面に貼ったりと、子どもが感じるがまま飾りつけのように貼り、独創性溢れる作品に仕上がりました。幼児クラスでは「ここに置くと道が塞がっちゃう」「ここだとコロコロが止まっちゃったから別の場所に動かそう」など、こちらの想定以上に転がすことを意識して「どうすれば球が転がるコロコロオブジェになるか」を、頭を使い自分で考えながら作っているようで、その姿には感心させられました。


円柱の木端を貼った後は、それぞれ好きな色に塗っていきました。
 
親子クラスでは、今回は自分で出して使う絵の具に挑戦しました。使いたい色を自分で選んで出して自分の筆で塗るという、新しい経験ができたと思います。幼児クラスの子も同様の絵の具で、自分の塗りたい色を出したり作ったりしながら自由に塗っていき、自分だけの球で遊べるコロコロオブジェが仕上がりました。完成するころには活動時間も終わりを迎え、絵の具が乾いていないながらもすぐにビー玉を転がして遊びたくてうずうずしている様子が印象的でした。ぜひ、自分で作った作品で遊べる楽しさを感じてもらえたらと思います。


 

円柱のオブジェ

 親子幼児クラス 造形 個人制作 2020年2月1週目
 
前回平面に描いたときと同じ粘土を使い、今週は立体に描きました。円柱の瓶に素材を組み合わせて描くことで、視覚でとらえた形の特性を感じました。
 
最初に「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」という、不思議な形と擬音の絵本を読みました。「ぽぺーって何?」「変なの」と、その不思議さに子どもたちも夢中になったところで、「アトリエにもぽぺーがあるよ」と、今回の素材である粘土を取り出し、言葉に合わせて形を変化させて見せました。絵本の不思議なイメージと、いろいろなものに変化する素材の雰囲気とが子どもたちの感性とコミットしたようで、「ぽぺぽぺー」と言ったり、親子クラスはできた形を見立てたりしながら、それぞれ楽しそうに素材とふれあっていました。


どんどん変化しできた形を残せるよう、ビンを用意し、いろいろなかたちの発砲スチロール片も加え、ビンに素材を貼り付けていきました。
 
円柱という曲線からなる形のビンに、素材を貼るのはなかなか根気のいる工程だったかもしれませんが、どの子もしっかりその手でビンに触れながら、好きなところに素材を貼っているようでした。粘土を薄く伸ばしてビンの形に沿って貼る子、細長く伸ばしてヘビに見立てて貼る子、そのままの形が気に入ったのか、形を変えずどんどん貼っていく子、ビンの内部に粘土を詰め込む子など、子どもたちの自由な発想のもと、シンプルなビンがどんどん不思議な形へと姿を変えていきました。
さらに、幼児クラスは貼った粘土に木製のつまみやキャップなどで跡をつけていきました。スタンプあそびを連想させたのか、ぺたんぺたんと楽しそうに何度も跡をつけ、作品はさらに変化していきました。

最後に好きな色で彩色を施せば、色も形もさまざまな、世界に一つだけの不思議なオブジェが出来上がりました。中にはビンの口から筆を入れて内側を彩色する子もおり、ここでも子どもたちの自由性によって、こちらも予想していなかったような素敵な作品を見せてもらえました。円柱という形に触れながら、様々な素材を自由に使って作品作りが楽しめた活動になりました。


 

紙粘土のオブジェ レリーフ絵画

造形 個人制作 集団制作 2020年1月3週目
 
紙粘土を使って、親子は素材で遊びながらいろいろな工程を通して変化させながら、幼児小学生は描いたモチーフを、粘土を使い立体的に表現しました。
 
親子クラスは紙粘土で作った形に色を塗って使って版画をしました。 はじめに絵本を読みました。「もけらもけらでけでけ…」へんてこな絵本の言葉にあわせて出てきた粘土はいろんな形に変身していきます。その様子を不思議そうに、時どきニヤッと笑いながらじっと見ていた子どもたち。粘土を配るとうれしそうに手に取って、ちぎったりまるめたりと自由に操りながら、できた形を1枚の板の上に貼りました。
板に貼った粘土を、今度は板を乗せてつぶし、その上から麺棒でたたきました。太鼓のバチのようにしてたたいたり、お餅つきのようについたりと、体を使って遊びました。「ついたお餅に味付けしよう。」最後の仕上げにローラーで色を塗り、和紙をかぶせて刷ってみると、でこぼこ模様の素敵な作品ができました。


幼児小学生クラスは、テーマの円柱を感じる季節を意識した植物のモチーフを、板の上にデッサンし粘土を貼って描きました。

「今日は何をするのかな?」何もないテーブルにモチーフを取り出すと、「1月お正月らしい木だね。」「どんな形かな?」とテーマとのつながりを感じているようでした。はじめにモチーフをよく見たり触れたりして観察しました。そしてモチーフを課題としてとらえないよう「どんなふうに見える、どんなふうに描きたいかな?」と投げかけ制作を始めました。見ているうちにいろんなもののイメージが広がる子、写実的に描きたくて難しいと感じる子、素材を見て好きなものを描きたくなる子など感じ方はさまざまです。それぞれの思いでデッサンが始まると、どの子も真剣なまなざしで自分の描きたい答えに向かって取り組んでいました。粘土を貼ったり、色を塗ったりといくつかの工程を通しそれぞれの思いで表現した作品は、同じモチーフから想像できない個性豊かなどれもその子らしい素敵な作品ばかりで、見ている私たちに感動を与えてくれました。


 

紙の織物

造形 個人制作 集団制作 2020年1月2週目
 
それぞれに描いた作品と、みんなで描いた作品を組み合わせて作ることで、個性がつながり、新しい模様が描かれることを体感できるよう活動しました。
 
親子・幼児は始めに「くるくるくるん」という筆で描いた線がくるくる絡み合っていく不思議な絵本を読みました。絵本のイメージに合わせて筆に絵の具をつけて細長い画用紙に「くるくる~すー」と色を塗って見せると、子どもたちはわくわくとした表情ですぐにやりたがりました。自分の身長を超えるか超えないかの長い画用紙は塗りがいがあったようで、好きな色を混ぜたり重ねたりしながらみんなじっくりと取り組んでいました。出来上がると一枚一枚が素晴らしい絵画のようで、とても見ごたえがありました。
みんなが終わった頃に今度は大きな紙が登場しました。机に広げると何やら切った跡があり、「なんだろう?」と反応する子どもたち。「これは後でひみつがあるんだよ」とお楽しみにして、まずはローラーでコロコロ色を塗りました。いろんな色をみんな伸び伸びと転がして、大きな紙はあっという間にカラフルに彩色されました。そして最後に大きな紙の切込みに最初につくった一人一人の細長い作品を織り込みました。みんなで作った作品とそれぞれの作品が合わさり色とりどりの美しい紙の織物が完成しました。


小学生は最初にみんなでひとつの紙に思い切り彩色を楽しんでから個人制作をしたほうが気持ちよく取り組めるのではないかと考え、先に切込みがある大きな紙にみんなで色を塗りました。

ローラーで力強く何度も何色も塗り重ねてみるみる深い色合いになっていくクラスが多いのが印象的でした。
そのあと、親子・幼児と同じ絵本を読んでから細長い紙をそれぞれ塗りました。自分の中の物語やテーマを描く子もいれば、好きな色を並べるように塗る子もいました。また「さっきみんなで作った作品と最後に合体させるよ」と伝えると、それを意識して雰囲気が合うように塗る子も見られました。
どのクラスも最後に自分たちの作品をみんなで作った作品に織り込んで合体させました。単体で見るとそれぞれ個性的な作品たちが、ひとつに合わさると全く違って見える面白さが感じられました。


 

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