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活動報告

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大きな万華鏡と積み木の花火

造形 個人制作 集団制作 2020年8月2回目
 
例年なら各地で夏の夜空を彩る花火。今年は経験できないそんな夏の楽しみを感じられるよう、いろいろな素材を使ってみんなで表現して楽しみました。
 
幼児は制作の意図を感じられるよう、円を分割しでてきた形を組み合わせてカラフルな円を作って遊びました。そしてそのイメージを透明な円に、いろんな色が塗れるようテープを貼り面分割し、色を塗っていきました。どの色にしようか、どこに塗ろうかなと考える表情は楽しそうで、こちらまで嬉しくなりました。  
小学生は自分の思い描いたイメージに向かって楽しめるよう、最初に「ねこのはなびや」という花火の絵本を読みました。円の大きさや数も、分割する部屋の線の太さも自由。提示された内容の中で、それぞれが思う花火をじっくりと描いているようでした。出来た作品を紺色の壁面に吊り下げ飾ってみると、ゆらゆら揺れるカラフルな作品たちがアトリエを彩ってくれました。早速「花火みたい!」と声が上がるクラスも!


小休止の後は、幼児クラスは「ねこのはなびや」の絵本を読みました。
 
「みんなもはなびやになっちゃおう!」と、かずの木という色とりどりの積み木を花火に見立て、積んだり並べたり、ビーズの火薬を詰めたりして遊びました。どうすれば花火っぽくなるか試行錯誤している子や、リボンなど好きな形の花火を作る子、小学生では花火の装置を作る子もおり、それぞれが自由な発想のもと花火づくりを楽しみました。

そうしてアトリエが花火だらけになったら、最後に巨大円柱の仕掛け花火装置が登場です。「みんなの丸がこの装置で変身するよ!」最初に作ったみんなの作品を集めて、大きな円に並べれば準備完了です。「どうなるのかな?」子どもたちが興味津々で円柱を覗くと「うわあ!」と感嘆の声。円柱の向こうでは、みんなの作品が幾重にも広がっては回り、まるで花火のようにキラキラしています。円柱の装置の正体は万華鏡でした。子どもたちも「きれい!」と大喜びで、時間が忘れるくらい花火を回して眺めて遊びました。今年な
らではのアトリエだけの花火大会、作った作品とともにみんなの思い出になったらいいなと思います。


 

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ロウのステンドグラス

 親子クラス 造形 個人制作/幼児小学生クラス 絵画 2019年0月1週目
 
線を組み合わせて作った形に、色のついた液体ロウを流し込み、カラフルな模様を描きました。素材の性質や変化の面白さを味わいながら制作しました。
 
今週も線をつなげて描く活動です。先週のストローを見せた後にいろんな長さがある黒い棒を見せました。「れんけつがっちゃん!」絵本のイメージから線をつなげ、箱の中を分割しました。「お部屋ができるとお客さんが来るよ」と話すと楽しみな様子で棒をつなげ、お部屋を区切っていました。お客さんとはカラフルな液体のロウです。好きな色を好きな場所に、それぞれのイメージを意識しながら流し込んでいました。  
小学生は作品を見せてイメージを作り、仕切りの棒の色を黒、金、銀から選んで塗るところから自分でやりました。ステンドグラスみたいな雰囲気を意識して、しっかりと仕切ったり、あえて少し空けてみたりとそれぞれ考えながら制作していました。
最後に固まっているかドキドキしながら裏の紙をはがしました。光に透かすととても綺麗で、それを子どもたちが嬉しそうに眺めていたのが印象的でした。


 


遊びながら描く

 小学生クラス 造形 集団・個人制作 2024年11月1週目
 
遊びながら描くことや、作品を自分のイメージでアレンジしながら描く経験ができるよう、小学生は点と点をつなぎ、線を組み合わせて三角を見つけていく「陣取りゲーム」をしながら三角模様を描きました。
 
いつもと違う活動の展開に、それぞれ頭を使い、線をつなげて三角ができていくことを、体感できた様子でした。ゲームの後は作品をみんなで分け、描かれていた線を活かし書き足してから彩色しました。きれいに色面分割して塗ったり、出来た三角を何かに見立てた作品を作ったりと、それぞれの三角が美しい作品へと仕上がっていきました。


 



絶縁テープで描く三角模様

 親子幼児クラス 造形 集団制作 2024年11月1週目
 
線と線が組み合わさることで、描かれる形を意識しながら描きました。
前回、空間を線でつなげ立体に描いた経験を、平面に描くことで深めました。
 
親子・幼児クラスはダンボール板に黒い絶縁テープの線を使って描きました。絵本に出てきた三角を探しながら、予め描いておいた三角の線から、形を意識して広げていきました。この間のクモの巣みたいと、つながりを感じながら取り組んでいました。テープ貼リが楽しかったようで、線は板の上ではとどまらず、周りにどんどん楽しそうに広がり描かれていくクラスもありました。できた形をカラフルな絵の具で塗りました。幼児だけでなく親子クラスでも形を意識して、自然と丁寧に塗っていく様子がみられました。最後まで分割を意識して描いた幾何学模様、手足全身を使ってダイナミックに描かれた模様。それぞれの制作から個性的な作品が出来上がりました。制作を楽しみできた達成感が、子どもたちの表情から感じられました。


 


ベニヤで描くオリジナルミラー

 全クラス 造形 個人制作 2024年10月2週目
 
不思議な雰囲気の絵本の導入、素材の形からイメージを広げ制作しました。それぞれある素材の中で組み合わせを考え、自分の好きな形を表現しました。
 
「BOO!」という言葉だけのおばけがでてくる絵本から取り出したように制作の土台を見せました。親子はのぞいて楽しめる穴の開いた形、幼児は形から想像が広がるよう、シンプルな形、小学生は自分のイメージで切って好きな形を作れる板と、クラスに合わせた土台です。いろいろな形のベニヤ板のパーツを選んで貼り合わせて、好きな形を描きました。鏡でしょ。と映るのはわかっているはずなのに、「できたら魔法がかかるかな?」とワクワクした様子で取り組んでいました。最後に、鏡の保護シートをはがしたりして完成です。「BOO!」どんなふうにできたかな?ドキドキしながら鏡をのぞき込み、自分の姿が映るとみんなの顔から思わず笑みがこぼれました。何度ものぞき込んだり、お家の方に嬉しそうに見せたりしている表情がとても印象的でした。


 


アルミホイルレリーフ

 全クラス 造形 個人制作 2024年9月2週目
 
身近な素材を組み合わせて描きました。素材を組み合わせていくことで、模様が変化し、新たに描かれた作品との出会いを楽しめるよう活動しました。
 
アルミホイルを使い、メタリック素材の風合いを活かした作品を作りました。一本の線は動かすだけで、さまざまな形が描かれます。さらに組み合わせることで、変化し、複雑な模様へと変化していきます。その成り立ちを体感できるように、1本のたこ糸と、十分触れ合ってから制作しました。創造力豊かな子どもたちの手にかかると、形が作られるだけでなく、なわとびやあやとり、釣り竿に。いろいろな遊びへと展開していました。遊びを通して感じた素材のイメージを、台紙の上に他の素材と貼りわせて構成しました。さらにアルミホイルをかぶせて、形を浮き彫りにしながら統一し、透明度のある絵の具で塗りました。塗ることで輝きが引き立つ様子、ツルツルした面への色塗りを、楽しみながら、色を重ねていました。紙や木材に色を塗った作品とは違う、不思議な風合いの美しい作品がたくさん出来ました。


  


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