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活動報告

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建物を作ろう

造形 集団制作 2020年1月1週目
 
四角柱は安定した形、集積させることで自由に様々なものが表現できます。制作を通し素材に触れ組み合わせ、鑑賞することでその性質を体感しました。
 
新年はじめの活動は積み木です。今回は、四角という形の性質を感じて欲しいという意図も込め、四角柱の積み木を使い、「建物」をテーマに自由に積み木で遊びました。いつもと違いマットを敷き詰めた広い空間に、制作のイメージが広がるよう壁面は様々な建物の写真が飾っておきました。子どもたちは活動が始まる前から興味を示し「積み木でこれを作るのかな?」と作るものに思いを馳せたり、写真の中から好きな建物を選んだり、早くやりたいと、楽しげな雰囲気の中活動がスタートしました。親子幼児は初めにいろんなどうぶつさんたちのお家が出てくる絵本を読みました。あったらいいなと思う建物を作ろうと呼びかけると絵本のストーリからイメージが広がったようでした。「うさぎさんのおうちがいい!」「いちごハウスを作ろう」など自分の想像するオリジナルの建物を作る子もいれば、写真から発想を膨らませてお城やスカイツリーなどを作る子もいました。建物を作ったら、建物同士をつなぐ道や周りの景色なども作っていきました。それらによって個々の作品同士が繋がることで調和が生まれ、出来上がる頃にはアトリエの空間いっぱいに町のような世界のような、一体感のある積み木の世界が広がっていました。


小学生はテーマのみを伝え、作りたい建物を自由に作ること、イメージが掴めない場合は写真を参考にしてよいことを呼びかけました。

実際に行ったことのある場所を思い出しながら記憶を頼りに作る人や、誰かと一緒に話し合いながら1つのものを作り上げる人など、建物選びだけでなく作品との向き合い方にもそれぞれの個性が光りました。自分の作りたい建物づくりが終わったら、周りの人の建物との間に木や国境を作ったり、作ったものの設定を考えたり、次々湧き出る自由な発想に比例して、アトリエ一面に積み木の作品がどんどん広がっていきました。
どのクラスも、作りたいものに向かっていく中で自然に他の人の作品と出会い、作品の世界が広がりました。自由に遊びながら一緒に作る楽しさを感じられる活動となりました。


 

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スポンジのフワフワした感触と触れ合いながら、布を染めて開いて線対称の模様をみんなで作り、何に見えるかそれぞれ自由に鑑賞して楽しみました。
始めに素材で遊びました。投げる、折り紙する、敷いたり巻きつけたりと、さまざまな活かし方で遊び続ける様子に、改めて子どもたちのすごさを感じました。遊んだ後は自然とちぎって出来たへんてこな形を使って制作しました。
 親子クラスは1人1枚、幼児小学生クラスはみんなで大きな1枚の布に描きました。大きな布いっぱいに広がる不思議な線対称の模様は迫力もあり、広げた瞬間自然と拍手があがるクラスもありました。予測出来ない面白さがあるデカルコマニーはそれぞれのクラスで毎回全く違う印象の作品になるので何度見ても新鮮な感動がありました。


 


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小学生はさらに、マスキングテープで魚を重ね再度彩色して仕上げました。
最後に隠れた魚を探してみようと貼ってある三角折り紙をそっとはがすと、魚を貼った台紙によるピンク色の魚の群れが描かれました。気持ちよさそうにさかなが泳いでいるとても涼しげで、夏らしい作品となりました。


 


ロウの三角レリーフ

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 つながりや経験を活かす事で、より活動を楽しむ事ができました。


 


寒天ゼリー

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