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正三角形の色面構成

 親子幼児クラス 造形 集団制作小学生クラス 造形 個人制作 2019年12月1週目
 
正三角形の特徴を認識できるよう、意識した造形活動です。正三角形で遊んだり描いたりしながら、秩序ある形を組み合わせてできる模様を感じました。
 
最初にテーマである三角を遊びながら感じられるよう、正三角形のモザイクを正三角形の型に入れて遊びました。子どもたちは作りながら、どの辺を合わせてもぴったりくっつく様子や、色から作り出される模様作りを楽しんでいるようでした。小学生は更に2倍の菱形、3倍の台形と規則性ある形も使い型に入れました。形を交換してはその度できる新たな模様を、作るだけでなく互いに見せあいながら楽しんでいました。
 
しばらく遊んだあとはもっと大きい三角に表現しようと、大きな三角ダンボール板が登場しました。幼児クラスは大きな正三角形の中に書いてある正三角形の線に沿って割りばしを貼り、分割した三角に好きな色を塗り、みんなで作り上げていきました。はみ出さないよう一生懸命貼ったり塗ったり、自由に色を組み合わせたりとみんな夢中で没頭し、先ほどのモザイクのような世界がたちまち広がりました。最後にできた三角を貼り合わせると三角錐ハウスの完成です。出たり入ったり遊びながら自分たちの作品を楽しみました。
親子クラスは、幼児クラスより少し小さい三角を1人1枚表現しました。線に沿って貼る子や、自由に分割する子、色塗りを楽しむ子など、年齢によってそれぞれ響いた楽しみ方で三角と触れ合いました。


小学生クラスは、1人1枚の正三角形の板と、規則性ある長さの棒を数種類用意して、どう料理するかを子どもたちに委ねてみました。

どの子も並べては変え、じっくり分割構成に取り組んだり、組み合わせて絵を描いたりと、それぞれの方法で与えられた線を見事に使いこなし、その秩序の中で三角を個性的豊かに描いていました。そこに彩りが加わり、同じ形からじつにさまざまな世界観の作品が出来上がっていました。今回は自由に描くのではなく、秩序ある形を組み合わせることでできる、幾何学的な模様との出会いを経験しました。創意工夫の中で、新たな世界に触れられたのではないかと思います。 


 

キャンバスアート

 小学生クラス 造形 集団制作 個人制作 2019年11月1・2週目
 
自分の描きたいものを躊躇せず、くり返し試行錯誤して描けるよう、2週続けて1枚のキャンバスに描きました。下塗りから始まり、1つの面がどんどん変化していく様子をその都度感じながら、それぞれのペースで描きました。
 
まずはみんな気になる先月作った風船の作品を見ることにしました。ふわわだった毛糸は固まって、みんなの手によってそれぞれの形が出来ていました。風船の空気を抜いて取り出すと、球状になった子は転がしてみたり嬉しそうに眺めたり、それぞれ自分の作品に愛着を持って接しているように感じられました。
風船の作品が無事に完成したところで、改めて今回の活動を始めました。最初に「いろ、いきてる!」という絵本を読んでから今回使うキャンバスを見せました。そして「キャンバスに描く前にみんなで大きい紙にいろいろ試してみよう」と伝えてから、色んな形のヘラを使って絵の具を触ってみることから始めました。子どもたちはヘラを度々交換してそれぞれの特性を確かめながら夢中になって絵の具を伸ばしたり削ったり黙々と取り組んでいました。そうして紙が破けそうになるまでやり込んでから、いよいよキャンバスに向かいました。絵の具の定着を良くするために下地材のジェッソを塗ったところで、だいたいのクラスは1週目の活動が終わりました。


2週目は1色選んでキャンバスに塗ってみるところから始めました。

いつもの紙と違って水で濡らしても破けず雑巾で擦ると絵の具が拭きとれる本格的なキャンバスに、子どもたちはいい緊張感をもらっているように感じました。モチーフのない絵画でしたが、一人一人キャンバスという世界に向き合っていろんな道具を使ったりほかの色を加えていくうちに自分が描きたいものを見つけて表現したり、興味を持ったやり方で試行錯誤を繰り返しながら追及していました。完成した作品を見るとその子らしさが見事に表れている作品が多い一方で、意識的にいつもとは違う雰囲気に仕上げている子もおり、子どもたちの新たな一面が見られた活動になりました。


 

いろいろな道具で描く

 親子幼児クラス 造形 集団制作 2019年11月2週目
 
季節感のある色の絵の具、いろんな道具を使い、大きい紙にみんなで描きました。それぞれが描く色や模様が折り重なり、変化する様子を楽しみました。
 
幼児は始めに「いろいろばあ」という言葉で色んな色の絵の具が飛び出す絵本を読みました。「みんなもいろいろばあを、しちゃおうか!」とまずは机いっぱいに大きな紙を広げ、絵の具を塗るのに使う道具をみせました。いつもの筆や刷毛と違い今回使うのは、料理用のフライ返しやゴムベラ、スポンジヘラやスキージーなどいろいろなヘラです。子どもたちに見せるとそれぞれ気になる道具を触りながら確かめながら、1番最初に使いたいヘラを選んでいました。使う道具が決まったところで紙に絵の具を垂らすと、みんな勢い良くすぐさまヘラで触ったり伸ばしたりし始めました。筆と違って薄く伸ばしたりペタペタ塗りつけられるヘラは新鮮だったようで、集団制作でしたがそれぞれがじっくりと集中して取り組んでいました。また、色んな色を重ねてしばらくしてから絵の具を削ると、下から最初に使った色が出てくる楽しみもあり、中にはそれを「懐かしい色を発掘!」と嬉しそうに報告し合いながら発掘作業に勤しむクラスもありました。その後、先ほどの絵の具と同系色のモザイクを組み合わせてそれぞれ模様を作りました。最後に両方を壁に飾って改めて鑑賞すると、集団制作の作品は深く混ざりあった色の絵の具が幾重にも塗りつけられて重厚感があり、それがモザイクの作品と引き立て合って一体となった様はとてもかっこよかったです。


親子も同じ絵本を読んでから、まずたんぽに絵の具をつけて大きな紙にポンポン跡をつけました。

その後球のローラーをコロコロ走らせて線状の跡をつけたり、球そのものに絵の具を付けて転がしたりしました。そのうちみんなも動きたそうな様子が見えたので、紙を置いていた机を坂にしました。子どもたちは自分に絵の具をつけて紙の上を歩いたり、ボールを転がしたり、絵の具を流したりと、それぞれ夢中になれる遊びをみつけて最後まで各々のやり方で絵の具遊びを楽しんでいる様子でした。終わるころには大きな紙に秋らしい色が縦横無尽に広がって、その無作為な美しさが親子クラスらしい素敵な雰囲気だなと思いました。


 

毛糸のコラージュ画

 親子幼児クラス 造形 個人制作 2019年11月1週目
 
同じような形状素材を繰り返し使うことで、イメージが広がっていきます。先月のロープに続けて毛糸を使い、様々な模様ができることを体感しました。
 
始めに毛糸を1本取り出して見せました。前回蛇に見立てたロープで遊んだ流れを感じたようで、子どもたちはそれだけで「蛇だ!」と喜び興味を示し、一人一人にそれぞれ毛糸を渡すとすぐに遊び始めました。机の上でいろんな形を作る子もいれば、腕に巻きつけたり頭に乗せてみたり、しだいに席を立って毛糸を投げたりくるくる回したり体を使って遊ぶ子もいて、それぞれが思い思いに毛糸と触れ合っているようでした。
しばらく遊んでいると、今度は色とりどりの毛糸の蛇がやって来ました。「好きな蛇さんを連れてっていいよ。」と伝えると、親子クラスの子はすぐ好きな色に飛びつき、幼児クラスの子は、色々な毛糸の中から好きな色をじっくり選んでいました。選んだ毛糸を入れるのは、板目紙のお部屋です。「お部屋を綺麗にしてから、蛇さんを入れよう。」と紙をボンドの色水で塗りました。重ねれば重ねるほど、どんどん色が混ざる様子が楽しいようで、「綺麗!」「虹みたい」と、紙の上が色だらけになっても飽きずに塗っていました。


そうして綺麗になった紙の上に毛糸を乗せたら「蛇さんにもっとごはんをあげよう」と色のボンド水を更に塗り重ねました。

蛇を好きな形にしたい子は、置いた蛇が動かないようにじっくり丁寧に塗り重ねていました。中には「色を付けたら蛇の色と混ざった!」と毛糸の色の変化に気づく子もいて、その様子を楽しみながら色を乗せる姿に驚かされました。一方、筆で元気よく塗ると、蛇がどんどん動きます。その様子を楽しみ、乗せては動かし、遊びながら塗り重ねる子もいました。親子クラスではフォークを使い毛糸をすくってみたり、ボンド水をわざとこぼしてみたり、存分に遊びを楽しみながら作品が仕上がっていきました。
そうやって遊んだり、考えたりと、それぞれの向き合い方でもって線の変化を味わいながら、気が付いたら色とりどり・様々な形の線で構成された美しい世界観の作品が出来上がっていました。  


 

線のフロッタージュ/毛糸で作るオブジェ

親子幼児クラス 造形 集団制作/小学生クラス 造形 個人制作 2019年10月3週目
 
ロープや毛糸、ひも状の長い素材を使い、それぞれのクラスに合わせた内容で遊んだり描いたり制作しながら、線からできる作品つくりを経験しました。
 
幼児・親子クラスはロープを使い、フロッタージュという技法で線の模様をみんなで描きました。初めに紐とつながる絵本を読みました。「アトリエにも長い紐あるかな?」子どもたちは棚から出ているゴム紐を見つけると嬉しそうに引っ張り出して早速飛んだり、潜ったり…。そして次々と見つけたゴム紐の先を反対側の壁に固定すると部屋中に交差し迷路のようです。ヘビに見立ててロープも出すと、ヘビと一緒にくぐったり、飛んだり、ゴム紐に掛けたり結んだり、子どもたちによって紐遊びはどんどん展開していきました。
そうしてたくさん遊んでから、「ヘビさんたちが疲れたみたいだから寝かせよう」とみんなでロープのヘビを好きなポーズで机のベッドに寝かせ、「お布団をかけよう」と白い布をみんなでかけて固定しました。そしてローラーに絵の具をつけて布の上をコロコロ転がすと、さっき寝かせたヘビの模様が浮かび上がりました。子どもたちは自分で作った形を擦り出したり、手足に絵の具をつけてその色や感触を楽しんでいました。最後に全体を見ると、沢山の不思議な形が組み合わさって大きな模様が出来上がりました。


小学生は毛糸をいろんなものに巻く絵本を読んでから作品を見せて、それをどうやって作ったかみんなで考え、導き出してから取り掛かりました。

まず風船を作りたい大きさに膨らませて遊んでから、最後毛糸を外しやすくするために風船にハンドクリームを塗りました。そして7色の毛糸の束から好きな色を10本選んで水で薄めたボンドに潜らせて風船に巻き付けました。球体に毛糸を巻くというちょっと難しい作業でしたが、子どもたちは手をベタベタにさせつつも色や巻き方にこだわりながら一生懸命作っていました。
1週間の活動が終わると控室の天井はみんなの作品が並び、とてもカラフルで賑やかな雰囲気になりました。次回風船を取り出すと一体どうなるのか…?その時のみんなの反応も気になるところです。


 

チェーンの版画

造形 個人制作 2019年10月2週目
 
粘土、金属のチェーンや墨、いろんな素材の感触に触れながら組み合わせて版画を作りました。作るだけでなくできた模様を鑑賞して楽しみました。
 
最初にいろいろな野菜の背中の模様が描いてある絵本を読みました。「アトリエにも背中を見てほしい蛇さんが来ているよ」といろいろな種類のチェーンを見せると、アトリエでは初めて登場した素材に、子どもたちは興味津々の様子でした。まずは蛇さんを寝かせるための柔らかいベッドを作ろう!とベニヤ板のベッドと粘土の布団を見せると、早く蛇さんを寝かせてあげたいのか、どの子も一生懸命ベニヤ板に粘土を敷き詰め始めました。みんな予想以上に作業に没頭しているようで、「蛇さん寝られるかな?」と敷きかけの粘土にチェーンを置いては「まだ寝られない!」と新しい粘土を夢中で敷き詰めている子もいました。
そうして敷き詰めた粘土の上にチェーンを埋めたら「蛇さん寝たから夜にしよう」と、ローラーを使って墨汁を全面に塗りました。最後に、お布団に見立てた手ぬぐいをその上にかぶせて手でこすると、チェーンの模様が浮かび上がってきます。だんだんと模様が出てくる様子に「蛇さんいた!」と子どもたちは表情を輝かせ、「船がある!」などの形探しも楽しみつつ、浮き出た模様の不思議な雰囲気を味わいました。


小学生クラスも、同様の絵本をクイズ形式で楽しんだ後「じゃあこれはなんだ?」と模様が映し出された作品を先に見せ、どんな素材をどのようにして出来上がったものなのかを考えながら作っていきました。

さらに墨汁による版画の後、色をつけたい子は、霧吹きを使って彩色もしました。同じ素材を使っていても、チェーンの並べ方や彩色で雰囲気が変わり、それぞれ不思議な雰囲気の作品に仕上がりました。
終わった後は、使った粘土を利用して粘土遊びもしました。実験感覚でこねたりちぎったり、思い思いの形を作ったりと、それぞれが自由な発想のもと粘土との触れ合いを楽しんでいるようでした。

チェーンという硬い素材と、粘土という柔らかい素材の感触を味わいつつ、存在感のある素材が平面に映し出されることにより、さらにまた違った雰囲気になることの不思議さを感じられた活動になりました。



 

壁面いろいろアート

 造形 集団制作 2019年9月1週目
 
大きい壁面に、みんなでさまざまな工程を通して遊びながら描きました。思いっきり描く、重ね合わせて模様が描かれていく面白さを体験しました。
 
「今日はいろんなもので遊ぼう」と言って初めにボールを出しました。子どもたちは嬉しそうにそれぞれボールを持って転がしたり集めたり投げたり、壁にボールを当てたりして遊びを始めました。しばらく遊んだ後、おもむろに水彩絵の具をつけたボールを投げて壁に貼っておいた段ボール板に当てて見せました。板にボールの跡がつくのを見て、子どもたちもすぐさまやり始めました。投げたりこすったり、ポンポンとスタンプしたり、小学生クラスでは剛速球を投げて弾けるような跡をつける子もいました。親子クラスはやりやすいようにテーブルに段ボール板を貼ってそこにスタンプしたり転がしたりして跡をつけました。


しばらくボールで楽しんだ次は、アクリル絵の具を刷毛で塗りました。

使ったアクリル絵の具は初めの水彩よりはっきりとした色調の乾きやすい絵の具なので、子どもたちによって鮮やかな色がどんどん重なっていきました。そこにさらに上からローラーで絵の具を塗りました。ローラーをコロコロさせることを楽しみながら走ったりジャンプしたりと、体全体を使って塗っていました。そうしてたくさん塗ったところに、発泡スチロールのかけらをボンドで貼りました。子どもたちは素材の感触を楽しみながら、中にはイメージした形を目指して貼る子もいました。さらにちぎったスチレンペーパー、スチレンボード、障子紙も貼りました。また小学生は大きな板状の発泡スチロールと大きな障子紙をみんなで一斉に割ったり破いたり粉々にすることを充分楽しんでから気に入った形を貼りました。
最後にいろんな色のアクリル絵の具の薄め液が入った霧吹きを使って仕上げをしました。霧吹きをすると白い発泡スチロールなどに色がついて美しいグラデーションができたり、たくさん霧吹きをしたところは垂れてきたりしてその部分はなんだか妖しい雰囲気が感じられました。こうしていろんな種類の絵の具や技法や素材が重なって、最後には不思議な魅力に溢れた1つの大きな作品が出来上がりました。子どもたちはひとつひとつの行為にじっくりと取り組み、時には部屋や体も絵の具まみれにしながら勢いよく遊んでいて、毎回の活動がいつもに増してあっという間に終わるのが印象的でした。


 

おさかなモビール

小学生クラス 造形 個人制作 2019年8月1日活動
 
素材をどう組み合わせるか、どんなふうに作りたいか考え、試しながら組み合わせ、何度も試行錯誤しながら、自分のイメージしたものを形にしました。
 
小学生は料理している間も発想が広げられるように、午後の活動で作る作品を最初に見せてから料理の活動をスタートしました。「この作品はどんな素材で作ったでしょう?」と聞くと、最初は「紙?」「セロファン?」となかなか当たりませんでした。さらに近くでよく見ると、どこかで見たことある柄を発見!これがヒントになり「お店のレジ袋とプチプチだ!」と気がついていました。


そして昼食後、ユーモアたっぷりな海の生き物がたくさん出てくる絵本を読んで、今回の素材の透明感やモビールのゆらゆらとした動きに合わせて海の中にいそうな生き物を作ってみようと呼びかけました。

はじめに土台になるプチプチ(梱包材)を好きな形に切り、そこにビニールを貼りたいところに合わせてハサミで形を切って、スティックのりを軽く塗って固定しました。色柄とりどりのビニール袋を子どもたちは目を輝かせながら、時には「このお店知ってる!」と楽しそうに物色していました。「魚」「ペンギン」「イルカ」「泳いでいるウサギ」など本当にいる生き物をオリジナリティ溢れる雰囲気で作る子もいれば、「1Dくん」「目玉くん」など、見たことのない魅力的なキャラクターを誕生させる子もいました。
出来た作品をクッキングシートで挟んでアイロンをかけると、ペラペラしていたビニール同士が熱で溶けてくっついてひとつの形になりました。それにテグスとアクリル棒をつけて、モビールにしました。子どもたちは四苦八苦しながらバランスを探求していて、出来た瞬間は達成感に満ちた笑顔を見せていました。
最後に全員の作品を天井から吊るすと、一人一人が作った個性豊かな生き物が一斉にゆらゆら揺れて、その下を見上げながら歩くと海中を散歩しているような不思議な気持ちになりました。


 

夏だ!さかなと水遊び

親子幼児クラス 造形 個人制作 集団制作 2019年8月1日活動
 
色や形を組み合わせ、それぞれのイメージで魚を作りました。みんなの作品を使って1つのテーマに基づきを、いろんな工程遊びを通して楽しみました。
 
午前の料理の合間にいろんな魚の出てくる絵本を読んで制作のイメージを膨らませたあと、制作のメインになるお魚を作りました。1人2匹、魚の形をしたプチプチに、色形様々なビニール袋を貼って作ります。自分の好きな色ばかり貼る子もいれば、「車の魚。」「動物魚。」と独自のイメージの形を貼る子もいました。 最後にアイロンにかけると素材同士がくっついてオリジナルのカラフルなお魚が出来上がりました。アイロンを使うのは初めての子が多く、慎重に取り組みながらもくっついていく様子を楽しんでいました。


作ったお魚をながめながらのお昼のあとに控室で魚の絵本を読みました。

「みんなの魚いるかな?」活動場所に戻ると、青いシートで覆われ様変わりしたアトリエの床に7月に描いたシーツの海が、透明のシートに被さって敷かれていました。「海にお魚をかえしてあげよう」と魚をシーツの海に泳がせて、上に透明シートのお水をかけると、絵の具の水が降ってきました。最初は刷毛でやがて手や足、ツルツル滑る絵の具の海を体全体で泳ぎながら塗っている子もいました。魚が水に帰った後はおやつを食べて休みました。
「お魚どうしてるかな?」みんなが見に行くと今度は滑り台、大きなパイプの骨組がありました。「お魚どこかな?」先程塗ったくったシートをパイプにかけると、シートの内側に魚が現れお魚トンネルのできあがりです。トンネルの中に入り「お魚いた!」と自分の魚を眺めていると、滑り台の上から水が!驚いたのも束の間、みんなで水を溜めては流したり、滑り台から滑ったり、流れてきたスーパーボールを集めたり、思いきり水遊びを楽しみました。最後はお家の方と一緒に、魚の作品を1つにまとめてモビールにしました。アトリエの海で一緒に遊んだ魚と、今度はお家でも遊んでみてください。


 

夏だ海だ!水遊び

造形 集団制作 2019年7月3週目
 
魚を描いたつながりから、波や海、魚をテーマに活動しました。例年にない梅雨のなか、夏らしく氷や色水を使って、みんなで遊びながら描きました。
 
はじめに海や波が登場する絵本を読んだ後、波に見立ててシーツを取り出し、みんなで遊びました。子どもたちはシーツをかぶったり、くるまったり、乗ってみたりと大はしゃぎで遊んでいるようでした。

存分に遊んだ後、シーツの上に色のついた何かが放り込まれます。「お魚かな?」子どもたちが興味津々に触ってみると「冷たい!」「何!?」と不思議そうな声があがりました。小学生クラスは「絵の具の氷でしょ」とその正体に気づく人が多かったです。氷を渡すと、子どもたちはシーツの上に撒いたり、落として割ってみたり、「絵がかける!」と氷で絵を描いたりしていました。大事そうにずっと持っている子もいましたが、やがて冷たさに耐えきれなかったのか、ぽいとシーツに置いている姿が微笑ましくもありました。
氷が撒かれたシーツの上に、黒い布を被せてお魚を隠してしまったら、今度は水色や青などの夏らしい色をした色水を撒きました。子どもたちは目を輝かせながら、1つの面にみんなで色水を撒いていきます。仕上げにと水の入った霧吹きを渡すと、最初はみんな布にかけていましたが、霧吹きから出る水の心地よさに気づいたようで、自分に向かってかけたり、人とかけ合ったり、楽しそうに水遊びを満喫しはじめました。特に小学生はどのクラスも時間が足りないぐらいの勢いで、めいっぱいみんなで水遊びを楽しみました。


最後に黒い布を外すと、氷は溶け、撒いた色水と調和して1つの世界が広がっていました。
 
それぞれが自由に描いた点や線、色が折り重なってできた偶然の産物は、まるで海の中のようです。子どもたちも驚いた表情で、「きれい!」という声も沢山あがりました。「あそこにはヒトデが居るね」「あっちはスイミーみたい」と完成した作品を海の中に見立てて鑑賞を楽しんでいるクラスもありました。氷という季節感のある素材の感触を味わいながら、みんなで1つの爽やかな作品づくりが楽しめたと思います。


 

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