活動報告

円柱のオブジェ

 親子幼児クラス 造形 個人制作 2020年2月1週目
 
前回平面に描いたときと同じ粘土を使い、今週は立体に描きました。円柱の瓶に素材を組み合わせて描くことで、視覚でとらえた形の特性を感じました。
 
最初に「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」という、不思議な形と擬音の絵本を読みました。「ぽぺーって何?」「変なの」と、その不思議さに子どもたちも夢中になったところで、「アトリエにもぽぺーがあるよ」と、今回の素材である粘土を取り出し、言葉に合わせて形を変化させて見せました。絵本の不思議なイメージと、いろいろなものに変化する素材の雰囲気とが子どもたちの感性とコミットしたようで、「ぽぺぽぺー」と言ったり、親子クラスはできた形を見立てたりしながら、それぞれ楽しそうに素材とふれあっていました。


どんどん変化しできた形を残せるよう、ビンを用意し、いろいろなかたちの発砲スチロール片も加え、ビンに素材を貼り付けていきました。
 
円柱という曲線からなる形のビンに、素材を貼るのはなかなか根気のいる工程だったかもしれませんが、どの子もしっかりその手でビンに触れながら、好きなところに素材を貼っているようでした。粘土を薄く伸ばしてビンの形に沿って貼る子、細長く伸ばしてヘビに見立てて貼る子、そのままの形が気に入ったのか、形を変えずどんどん貼っていく子、ビンの内部に粘土を詰め込む子など、子どもたちの自由な発想のもと、シンプルなビンがどんどん不思議な形へと姿を変えていきました。
さらに、幼児クラスは貼った粘土に木製のつまみやキャップなどで跡をつけていきました。スタンプあそびを連想させたのか、ぺたんぺたんと楽しそうに何度も跡をつけ、作品はさらに変化していきました。

最後に好きな色で彩色を施せば、色も形もさまざまな、世界に一つだけの不思議なオブジェが出来上がりました。中にはビンの口から筆を入れて内側を彩色する子もおり、ここでも子どもたちの自由性によって、こちらも予想していなかったような素敵な作品を見せてもらえました。円柱という形に触れながら、様々な素材を自由に使って作品作りが楽しめた活動になりました。


 

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