HOME > ブログ > アーカイブ > 立体造形: 2019年9月

ブログ 立体造形: 2019年9月

スポンジ石膏のオブジェ

 造形 個人制作 2019年9月3週目
 
スポンジ素材に石膏を合わせることで、いろんな形を作ることができます。もとの感触から予想のつかない素材の変化、形作りの面白さを経験しました。
 
初めに素材の四角いスポンジで遊びました。何かに見立てて遊ぶ子もいれば、頭にのせて歩いてみるといった風に体を使いスポンジという素材と触れ合う子もいて、どの子も楽しそうに遊んでいました。
親子幼児クラスは、次にスポンジ蛇が現れました。「蛇さんに色のジュースを飲ませてあげよう」好きな色の絵の具の中にスポンジを入れ、染み込ませます。どの子も遊び感覚で楽しそうに彩色していました。
次は蛇さんのごはん(石膏)とお家の土台の登場です。「ごはんを食べてお家に返そう」石膏の粉を水に入れると、溶けてドロドロになります。その様子を見た子どもたちもすぐにやりたい!と石膏を取りに行き、こぼさないように丁寧に混ぜているようでした。最後に溶けた石膏の中にスポンジを入れ、押して石膏を染み込ませます。真剣な表情で「ぎゅっぎゅっ」と言ってスポンジを押している姿が印象的でした。スポンジに石膏が染み込んだら、土台のお家に置いたり巻き付けたりした後、固まるまでしばらく遊んで待ちます。遊んでいる最中も「蛇さんどうなった?」と気にする声が多かったです。やがて固まったスポンジ石膏を土台から外して完成です。変化した姿に、みんな驚いた様子で「すごい!」と喜んでいました。


小学生は、四角いままのスポンジを線の形になるように切る所からやりました。

螺旋状に切る子も居れば、自由な曲線に切ってみる子など、切り方1つでもそれぞれの個性が出ているようでした。彩色も自分で好きな絵の具を薄め調合し、土台も様々な大きさの土台を自分たちで選び組み合わせて作りました。試行錯誤の甲斐あって、完成した作品はそれぞれのアイディアで様々な個性が光る作品ができていました。
最後のスポンジ石膏を土台から取り出す作業は、どの子も壊れないようにと気をつかっているようで、取り出した完成作品を持った時の笑顔から、喜びもひとしおという想いが伝わってくるようでした。やわらかい素材が、別の素材と組み合わせるとあたらしい質感や形に変化する様子を、遊びながら、実験感覚で楽しんだ活動になりました。


 

オリジナルミラー作り

 造形 個人制作 2019年9月2週目
 
不思議な雰囲気の絵本の導入、素材の形からイメージを広げ制作しました。それぞれある素材の中で組み合わせを考え、自分の好きな形を表現しました。
 
はじめに絵本を読みました。「BOO!」(バ~!)という言葉だけのおばけがでてくる海外の絵本です。読み始めは「お話しないの?」「なにこれ?」と不思議そうに見ていました。しかしストーリーを語らないちょっとおどろおどろしい文字通り絵本の世界に魅了されたようで、途中からとても真剣なまなざしで静かに見つめていました。「BOO!」そのイメージをつなげるよう、鏡作りの土台を出しました。親子はのぞいてバー!と楽しめるような穴の開いた土台、幼児は鏡を自分で貼って作れる土台、小学生は土台からも自分のイメージで作れるよう好きな形を作れる板とクラスに合わせたものを用意しました。


そこにそれぞれあらかじめカットしておいた、いろいろな形のベニヤ板のパーツを選んで貼り合わせて、好きな形を作りました。

素材を見て「これBOO!の鏡でしょ?」「作りたい!」と幼児クラスは好きな場所に自分で鏡を貼ってから作りました。貼っておいた鏡を保護するシートをはがせばすぐに鏡に映るのはわかっているはずなのに、「できたら魔法がかかるかな?」とワクワクした様子で取り組んでいました。親子クラスはパーツを貼ることに囚われず、動物や電車に見立てて遊びながら親子で組み合わせていきました。   
小学生クラスは絵本のイメージからだけでなく、自分の部屋のインテリアとしてお気に入りの形をデザインしたり、好きな動物やキャラクターの形を表現したりと、それぞれの色や形にこだわって作っていました。形ができたら、発色が良くなるよう全体を白いペンキで下塗りをした後、色を塗って仕上げました。

乾くのを待ち、鏡を貼ったり保護シートをはがしたりして完成です。「BOO!」どんなふうにできたかな?ドキドキしながら鏡をのぞき込み、自分の姿が映るとみんなの顔から思わず笑みがこぼれました。何度ものぞき込んでみたり、お家の方に嬉しそうに見せたりしてる表情がとても印象的な活動となりました。


 

1

« 立体造形: 2019年6月 | メインページ | アーカイブ | 立体造形: 2019年10月 »

TOP