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ブログ 平面造形: 2019年7月

夏だ海だ!水遊び

造形 集団制作 2019年7月3週目
 
魚を描いたつながりから、波や海、魚をテーマに活動しました。例年にない梅雨のなか、夏らしく氷や色水を使って、みんなで遊びながら描きました。
 
はじめに海や波が登場する絵本を読んだ後、波に見立ててシーツを取り出し、みんなで遊びました。子どもたちはシーツをかぶったり、くるまったり、乗ってみたりと大はしゃぎで遊んでいるようでした。

存分に遊んだ後、シーツの上に色のついた何かが放り込まれます。「お魚かな?」子どもたちが興味津々に触ってみると「冷たい!」「何!?」と不思議そうな声があがりました。小学生クラスは「絵の具の氷でしょ」とその正体に気づく人が多かったです。氷を渡すと、子どもたちはシーツの上に撒いたり、落として割ってみたり、「絵がかける!」と氷で絵を描いたりしていました。大事そうにずっと持っている子もいましたが、やがて冷たさに耐えきれなかったのか、ぽいとシーツに置いている姿が微笑ましくもありました。
氷が撒かれたシーツの上に、黒い布を被せてお魚を隠してしまったら、今度は水色や青などの夏らしい色をした色水を撒きました。子どもたちは目を輝かせながら、1つの面にみんなで色水を撒いていきます。仕上げにと水の入った霧吹きを渡すと、最初はみんな布にかけていましたが、霧吹きから出る水の心地よさに気づいたようで、自分に向かってかけたり、人とかけ合ったり、楽しそうに水遊びを満喫しはじめました。特に小学生はどのクラスも時間が足りないぐらいの勢いで、めいっぱいみんなで水遊びを楽しみました。


最後に黒い布を外すと、氷は溶け、撒いた色水と調和して1つの世界が広がっていました。
 
それぞれが自由に描いた点や線、色が折り重なってできた偶然の産物は、まるで海の中のようです。子どもたちも驚いた表情で、「きれい!」という声も沢山あがりました。「あそこにはヒトデが居るね」「あっちはスイミーみたい」と完成した作品を海の中に見立てて鑑賞を楽しんでいるクラスもありました。氷という季節感のある素材の感触を味わいながら、みんなで1つの爽やかな作品づくりが楽しめたと思います。


 

三角のコラージュ画/絵画 熱帯魚「ベタ」

親子クラス 造形 個人制作/幼児小学生クラス 絵画 2019年7月2週目
 
夏らしい三角を感じる魚をテーマに、親子は、いろいろな三角を組み合わせながら、幼児・小学生は、モチーフを見ながら感じたままを、表現しました。
 
親子クラスは最初にお魚が出てくる絵本を読んでから、いろんな色の三角のモザイクをお魚に見立てて出して見せました。それを机に貼ってしばらく遊んだ後に、トレーシングペーパーにカラーインクでお絵かきしました。そこに三角形のカラフルな紙をのりで好きなところに貼ったり、ラメ入りインクの三角スタンプを押したりしました。
親子はモチーフを見ながら描いていくことよりも、素材そのものに触れて遊びながら作ることを大切にしたかったので、思うままに紙に色や形がついていくことを楽しみました。半透明の大きな紙に鮮やかな色が広がるのをそれぞれがじっくりと楽しんでいる様子が印象的でした。 


幼児・小学生は魚を見ながら絵を描きました。
 
子どもたちは活動が始まる前からその魚に興味津々で、水槽に顔を近づけて食い入るように見つめていました。ヒレの動きやウロコが光る様子を観察しながら、「今日はこのお魚を見ながら絵を描こう。」と伝えるとみんな生き生きと嬉しそうな表情をしていました。
それぞれどこから見て描きたいか決めて、イーゼルを立ててそこに画板を置き、まず画用紙に木炭で大まかな形を描きました。子どもたちは真剣な表情でモチーフと向き合い、それぞれが気に入った部分をこだわったり、モチーフから自分のイメージを広げたりしながら、一生懸命描いていました。
大まかな形が捉えられたら、そこに色を塗りました。見たままの色を追求する子もいれば何色も使ってカラフルなお魚にする子もいました。みんなが頑張って書き上げた作品は、どれもその子らしい素敵な出来上がりで、並べると個性豊かなお魚がたくさん泳いでいるようでした。


 

三角折り紙とロウのオブジェ

造形 個人制作 2019年7月1週目
 
正方形に色とりどりの同じ直角二等辺三角形を組み合わせて描きました。秩序ある形がつながり、調和した複雑な模様できる楽しさを経験しました。
 
直角二等辺三角形を2つ組み合わせると合わせる辺によって、四角形と三角形両方の形ができます。はじめに、色とりどりの正方形・直角二等辺三角形のモザイクを1つの四角形のボードに組み合わせてあそびました。パズルのようにはまっていく様子や、組み合わせで色んな模様ができるのが楽しかったようで、どのクラスもこれだけで終わってしまうかもと思うくらいくり返し遊んでいました。


しばらく遊んだあとお気に入りの模様ができたところで、同じ大きさの折り紙を貼った箱を見せました。
 
 モザイクよりカラフルな三角の組み合わせの模様にすぐに子どもたちは興味を示し、木箱の中に直角二等辺三角形の折り紙を好きなように貼っていきました。好きな色を見つけ自由に貼ったり、モザイクで遊んだ経験を活かし重ならないよう秩序あるパターンを描いたり、魚や動物などの模様を描いている子もいました。複雑な構成を楽しみたい小学生には、同じ形で2等分4等分とカットできるようにしたので、元の三角に色の違う小さい三角を重ねたり、小さい三角で描いたりとそれぞれこだわりの模様が描かれていました。
今回はそこにさらに模様が調和し、風合いに変化をもたらすよう、折り紙の上にロウを流し込みました。最初は色のついたロウを少しずつ流します。色同士が混ざり合わないように一色入れたら固まるまで少し待っていれたり、重ねっていったり、模様が隠れないよう好きな色になるよう工夫して入れていました。色のロウを数色流しこんだ後は仕上げに上から透明のロウを流し込み、作品に蓋をして固まるまで置きました。完成するのを待ちきれず覗いたりしている子もいました。最後に固まった自分の作品とご対面です。しっかりした色の折り紙と、透明感のあるロウが折り重なる作品を見て、こんな風に変わったのかと驚いたり、透かして見たりと嬉しそうに眺めている姿が印象的でした。


 

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