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活動報告 平面造形: 2020年8月

円で描く

造形 個人制作 集団制作 2020年4月代替え 2回目
 
球を使ってあそび、その球を割ったもので円を描くことで、2つの形のそのつながりや、同じ形を重ねてできる美しさを体感できるよう活動しました。
 
最初にガチャガチャのカプセルを紹介し、色々な大きさのカプセルで遊びました。転がして遊ぶのはもちろんのこと、割って回したり積み重ねてみたり、大きいカプセルの中に小さいカプセルを入れて転がしてみたり、カプセルひとつだけでも遊びの幅が広がっていき、永遠に遊べそうな子どもたちの発想には毎度ながら感心させられました。
カプセルでひとしきり遊んだ後は、今度はカプセルの中にモールやビーズなどの様々な飾りを入れて、自分だけのオリジナルカプセルを作りました。入れる飾りの色や量、組み合わせで、転がした時の見え方が全く変わります。
幼児クラスは、自分の入れた好きな飾りが、転がすとキラキラすること自体を楽しんでいるようでした。小学生クラスは飾りを入れては転がし、見え方を確かめては入れ直してと、考えながら実にじっくりと作品づくりを極めていました。


続いて、カプセルを割って出てきた円の形を、発泡スチロール板に押し当て、円の足跡を見てみました。
 
他にも植木皿やペットボトルのキャップなど、色々な円の型を並べた上にウレタンマットを敷いて歩いたり寝転がってみたり、体を使って遊びながら楽しみました。やがて気がつけば丸い足跡だらけになったスチロール板の上に、黒いインクをつけたローラーを走らせると、円の足跡がよりはっきり浮かび上がってきます。最後に障子紙を乗せて擦ると、円の足跡の版画が映し出されました。
小学生クラスでは最初に作品を見せ、どうやって作ったか考えてから個人制作に取り掛かりました。円の配置で出来る模様を考えながら、こちらもじっくりと作品づくりに向き合っているようでした。
少し長い時間となった今回の活動ですが、カプセルという素材と存分に触れ合う中で、球から円への形の変化を経ながら、色々な角度から作品作りをじっくりと楽しめた活動となりました。


 

大きな万華鏡と積み木の花火

造形 個人制作 集団制作 2020年8月2回目
 
例年なら各地で夏の夜空を彩る花火。今年は経験できないそんな夏の楽しみを感じられるよう、いろいろな素材を使ってみんなで表現して楽しみました。
 
幼児は制作の意図を感じられるよう、円を分割しでてきた形を組み合わせてカラフルな円を作って遊びました。そしてそのイメージを透明な円に、いろんな色が塗れるようテープを貼り面分割し、色を塗っていきました。どの色にしようか、どこに塗ろうかなと考える表情は楽しそうで、こちらまで嬉しくなりました。  
小学生は自分の思い描いたイメージに向かって楽しめるよう、最初に「ねこのはなびや」という花火の絵本を読みました。円の大きさや数も、分割する部屋の線の太さも自由。提示された内容の中で、それぞれが思う花火をじっくりと描いているようでした。出来た作品を紺色の壁面に吊り下げ飾ってみると、ゆらゆら揺れるカラフルな作品たちがアトリエを彩ってくれました。早速「花火みたい!」と声が上がるクラスも!


小休止の後は、幼児クラスは「ねこのはなびや」の絵本を読みました。
 
「みんなもはなびやになっちゃおう!」と、かずの木という色とりどりの積み木を花火に見立て、積んだり並べたり、ビーズの火薬を詰めたりして遊びました。どうすれば花火っぽくなるか試行錯誤している子や、リボンなど好きな形の花火を作る子、小学生では花火の装置を作る子もおり、それぞれが自由な発想のもと花火づくりを楽しみました。

そうしてアトリエが花火だらけになったら、最後に巨大円柱の仕掛け花火装置が登場です。「みんなの丸がこの装置で変身するよ!」最初に作ったみんなの作品を集めて、大きな円に並べれば準備完了です。「どうなるのかな?」子どもたちが興味津々で円柱を覗くと「うわあ!」と感嘆の声。円柱の向こうでは、みんなの作品が幾重にも広がっては回り、まるで花火のようにキラキラしています。円柱の装置の正体は万華鏡でした。子どもたちも「きれい!」と大喜びで、時間が忘れるくらい花火を回して眺めて遊びました。今年な
らではのアトリエだけの花火大会、作った作品とともにみんなの思い出になったらいいなと思います。


 

へんしんマスクとテント作り

造形 個人制作 集団制作 2020年8月1回目
 
作ったもので遊んだり、描いたものを立体に変化させたりとへんしんをテーマに、作ったものを活かし、遊ぶ楽しさを感じられるよう活動しました。
 
1回目のテーマは「へんしん」です。まず「へんしんおばけ」という絵本を読み、その後に出てきたのは丸や三角、四角のシールがついた塩ビ板です。「へんしんの素だよ」と伝えると、子ども達はワクワクしている様子でした。塩ビ板に好きなように彩色し、シールをはがすと目の部分が現れます。それを顔に当ててみると「あ!お面だ!」と子ども達も分かった様子です。お面と認識した後は毛糸やビーズなどを自分の変身したいイメージに合わせて飾り、個性的な作品に仕上がりました。小学生クラスは何も貼られてない塩ビ板を最初に見せたのですが、「もしかしてフェイスシールド?」とわかる子が何人かいてびっくりしました。


さて、お面が出来てほっと一息ついている所に出てきたのはシーツのおばけです。
 
おばけの中身が先生だということはすぐに見破られてしまいましたが、シーツにくるまったり、引っ張り合って綱引きをしたり、縄跳びのように飛んでみたりと、子ども達の色々なアイディアに合わせてシーツ遊びを楽しみました。
たくさん遊んだ後はシーツおばけを部屋全体に張り、「おばけを退治しよう!」ということで、最初に作ったお面で変身してから、絵の具の薄め液が入った霧吹きでカラフルに変身させていきました。思い切り遊んだ後だったので疲れてすぐに終わってしまうかな?というこちらの心配をよそに、子ども達は長い時間集中して、一生懸命手を動かし、シーツの表側や裏側両方から彩色を楽しんでいました。小学生は自分たちで絵の具や水の量を考えて調整しながら、オリジナル薄め液作りにも挑戦しました。

最後には仕上げの大変身!ということで、三角屋根型に組んだパイプの上に彩色したシーツを張り、テントを作りました。最後にその中で、彩色したシーツの色の美しさを鑑賞しながらおやつを食べました。
ここ数か月で生活様式が変わり、フェイスシールドもおなじみの物になってきていますが、少しでもそこに今回の活動の楽しいイメージが結びついてくれれば幸いです。


 

紙粘土のレリーフ

造形 個人制作 集団制作 2020年4月代替え 1回目
 
球という形を、紙粘土を使って自分で作ることで感じました。素材とふれあい、感触を楽しみながらできた球を組み合わせ、いろんな模様を作りました。
 
こんにちは。でてきたのは真っ白い球体です。「あ!粘土だ。」と嬉しそう見つめる子どもたちの前で、粘土はコロコロ、べしゃ!にょろにょろと、どんどん形が変化していきます。くねくね、べしゃ!またコロコロ。「あれ?」気が付くと粘土は黄色に変身!?そんなマジックの秘密は粘土に潜ませていた絵の具です。 
早くやりたいと興味を示した子どもたちに配り、今度はみんなが挑戦です。どんな色が出てくるかワクワクしながら、自由自在に形が変わる様子や感触を楽しんでいました。中には好きな色が出てこなくてがっかりしたりしてる子もいました。しかし赤や黄色、緑に水色、入れた絵の具の色は7色ですが、組み合わせてこねるといろんな色が生まれます。作る色を考えたり、想像したりしながら混ぜて好きな色も作りました。

好きな色粘土を作ったら、今度はそれぞれのクラスに合わせて形を変えて、板の上に貼っていきました。
小さい球が集まるといろんな形が描けます。小学生はテーマである球だけで好きな模様を描いてみようと提案し、それぞれ作りたいイメージを考えてから描きました。感覚的に組み合わせたり、具体的な形をめざして組合わせたり、それぞれに創意工夫を凝らして作っていました。親子クラスは好きなようにできた形を、幼児クラスは小さいころころくんにしてそれぞれ自由に組み合わせていきました。できた模様は形や模様の変化の面白さを感じられるよう、最後に板でつぶしたり、さらに模様を加えたりもして描きました。


それぞれに粘土を使い描いた後は、同じ粘土とカプセル球を組み合わせて不思議なボールも作りました。
 
中に仕掛けたビー玉の重さが偏り、まっすぐ思うように動かないボールです。粘土で仕掛けを隠した後は、みんなで転がしたり、絵の具をつけて描いたりして遊びました。あっちこっちへ「やだよ~。」と行ってしまうボールとともに「やだよ~。」と笑いながらその動きを楽しんでいました。


 

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